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銀座で愛されて100年以上!文房具ファンの聖地・伊東屋本店で見えた、「一歩先の新しい価値」を提供し続けるお店の凄さとは?

こんにちは。先日記事でも取り上げた榛原(はいばら) の便箋を使って手紙を出すと、「この便箋どこの?」と盛り上がることが多くて、順調に文房具沼にドボンしつつある本河(ほんかわ)です。

今回の記事では、文房具沼のさらなる深みに率先してハマりに行きたいと思います。

銀座とともに歩んで百余年。「価値観」と「経験」を売る文房具店

日本橋にある榛原から歩いて行ける銀座エリアには、文房具好きだったら素通りできない、まさに聖地と言っても過言ではないお店があります。そう、銀座を代表する老舗のひとつ・伊東屋です。かくいう筆者も銀座に行くたび立ち寄ってしまい、そのたびに文房具を品定めしてしまうんですよね。だって楽しいんだもの。

文房具ってどこでも売っているでしょ?
Am●zonや楽●なら、自宅にいながら文房具買えるのに?
なのに、どうして実店舗に行くの?

そう思われる方も多いでしょう。筆者自身、欲しい物が明確に決まっていれば、通販を最大限利用するタイプです。ですが、ここは敢えて物申したいんです。

なぜって!伊東屋は正面ディスプレイからすでにワクワクさせられるうえに、店内に一歩足を踏み入れると文房具好きにとってたまらない空間が広がっているんです。こんなに楽しい空間、素通りなんてできませんよ!

ココがすごいよ伊東屋!ポイント

古今東西の名品も!かゆいところに手が届く品揃えは圧巻

数十年来のベストセラーから毎シーズン登場する新製品まで、老舗の審美眼により選びぬかれた名品が所狭しと陳列されている店内。

フロアごとに取り扱うアイテムが違うため、銀座伊東屋では階が変わると雰囲気もガラッと変わります。特に、万年筆など一部の商品はショーケースに収められていて、その雰囲気はまさに文房具の百貨店と称しても差し支えないでしょう。

高価格帯の筆記具や革小物には名入れをしてもらうことができます。ですので、卒業や入学など人生の節目に合わせて、一生モノのプレゼントを伊東屋で購入してもらった経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

いつの時代でも”一歩先の新しい価値”をお伝えする。使う人の生活と人生に寄り添おうとする、伊東屋創業当初から脈々と引き継がれるスピリットを感じます。

各階には文房具のスペシャリストが常駐

品揃えが豊富すぎるがゆえに、かえって何を選んだら良いのかわからなくなることもあるでしょう。でもご安心ください。なぜなら、ここは文房具好きの聖地・伊東屋。迷ってしまったときには、各フロアの店員さんに相談するのです。

むしろ、ほしいアイテムを決め打ちで買いに行ったとしても、店員さんと話しているうちに「もしかしたら、こちらのほうがご要望に近いかもしれません」とアドバイスを頂くことすらあります。

個人的には、伊東屋での買い物は金額や使用感など、条件を先に決めて店舗で相談しながら購入すると、アタリを引くことが多い気がします。

伊東屋オリジナルアイテムも豊富

実は伊東屋。国内外のメーカーと共同でオリジナルアイテムを製造・販売しています。シンプルながら洗練されたデザインなので、ずっと見ていても飽きることがありません。シンプルゆえに、歳を重ねてからも「マイ定番アイテム」として長く使い続けられそうなものばかり。

かと思えば、名刺入れはカラーバリエーション豊富で、モノトーンになりがちなビジネスシーンでも手元と心を鮮やかに彩ってくれます。

▼伊東屋のオリジナルブランドについて詳しくはこちら
https://www.ito-ya.co.jp/brand/index.html

あのアイコンがグッズに!要チェックな伊東屋オリジナルアイテム

伊東屋と言えばこの赤ですよね。

文房具に限ったことではありませんが、道具の価値は使って初めてわかるもの。ということで、ここからは伊東屋オリジナルグッズの使用レポートです。

レッドクリップ2006

こちらは「レッドクリップ2006」。意外と大きい。

数多くの文房具を取り扱う伊東屋で「伊東屋らしい」アイテムを購入するとしたら。やっぱりコレは外せないのではないでしょうか。

看板にもなっている、あのクリップ。実はというか、やっぱりというか、販売されていました。「レッドクリップ2006」と「レッドクリップ小」の2サイズ展開です。

銀座店正面入口にある看板。

紙資料をいじりながら仕事する機会が多い身としては、多少ページ数があってもしっかり止めてくれる力強いクリップは地味に重宝します。また、いい意味でかなり目立つクリップですので、重要書類をくくって目印にするにも使えそうです。

書類仕事以外には、クリップの輪の部分が読み初めの部分に来るようにすると、縦長の栞でよく起きる「どの行まで読んだのか思い出せなくて、少し前から読み直してしまう現象」対策にも。

クリップの特性をいかして、ちょっとやそっとじゃ動かない栞にも。
クリップの厚みで紙を痛めそうなので、やるとしても数日かな。

▼伊東屋 レッドクリップの詳細はこちら
https://www.ito-ya.co.jp/category/204/49963854245161.html

伊東屋 ITOYA シャーボ 3 in 1

先のクリップと同じ赤。ビビッドな感じがいい。

伊東屋と言えばペンのイメージが強いので、2点目はペンをセレクト。特に今回おすすめしたいのが、こちらの多機能ボールペン「伊東屋 ITOYA シャーボ3 in 1」

文房具メーカーとして知られるゼブラ社が開発から製造まで手掛けているため、機能面と使用感はお墨付き。本体部分が真鍮製で適度な重みがあり、手にすると心地よい安定感があります。

表面にはマット加工が施されていて、長時間使用しても手汗で滑りにくいのも嬉しいポイント。重めのペンがお好きな方でしたら、かなり好みの使用感かと思います。

ペンが自らの意思で紙面上を走っているような感触は、重みのあるペンならでは。

店頭で目にした時、「マーカー以外で赤い軸とは斬新だなぁ」と思ったのですが、いざ手にしてみると、この赤が良い味を出してきます。遊び心をみせつつ、スマートな手元を演出してくれます。無難なカラーリングを選んでしまってどうしても真面目になりがちなビジネスシーンでも、違和感なく使えます。

伊東屋 ITOYA シャーボ3 in 1の詳細はこちら
https://www.ito-ya.co.jp/item/49016817734111.html

人と人との出会いはご縁だと言われています。でもこれ、実は人同士に限ったことではなく、物も同じ。もっと言うなら、出会いのきっかけはさまざまでも、出会うべくして出会う時もあるのではないかと感じる瞬間が、以前からありました。

ペン類を選ぶ時を例に考えてみると、事前の下調べでデザインや性能が気に入ったモデルを確かめたくて店舗に向かったものの、実際手にしてみたら「ちょっと違う」と感じるの、よくあることだと思うんです。反対に、持った時のフィット感と重さが良くて「これだ!」と感じ、当初の候補を差し置きノーマークだったモデルを購入した。そんな経験に心当たりのある方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介した「伊東屋 ITOYA シャーボ3 in 1」も実はそのパターン。

試し書きをしたときのしっくり感が決め手で、購入を即決しました。数ある文房具店のなかでも伊東屋が飛び抜けていると感じるポイントは、文房具とのご縁を繋いでいただくのがうまいこと。つまり、品揃えの豊富さもさることながら、店員さんのアドバイスが的確なことで予期せぬ出会いをする機会が非常に多いんです。

伊東屋の言葉を借りるなら、予期せぬ出会いは”一歩先の新しい価値”の発見に繋がりますし、手にした感動と充実感は今まで知らなかった世界とサイクルに出会うためのきっかけにもなります。

仕事でもプライベートでも活躍するお気に入りの文房具を探したいなら、伊東屋を訪問して店員さんと相談しながら選ぶのがベストだと、今回の取材で改めて感じました。銀座以外にも全国に店舗がありますので、みなさんも文房具沼に飛び込んでみてくださいね。

【店舗情報】

銀座 伊東屋 本店
所在地:〒104-0061東京都中央区銀座2-7-15
通販サイト:https://www.ito-ya.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/itoya.jp
Twitter:https://twitter.com/Ginza_Itoya
Instagram:https://www.instagram.com/itoya_official/
TEL:03-3561-8311
営業時間:10:00〜18:00
CAFE Stylo(G12階レストラン)10:30〜18:00 L.O 17:00
(※当面の間)

本河美佳

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金融機関とベンチャー企業での勤務後独立した、フリーランスのライター。記事を書くうえでのモットーは「何かを変えたい誰かの背中を押す」です。
気になることにはまっしぐらな性格で、心のアンテナに引っかかったイベントに参加したり、ちょっとニッチで面白そうなスポットを訪問したりしています。
学生時代には学芸員の資格を取得した博物館・美術館好きで「博物館は誰のもの」(https://who-belongs-to-the-museum.hatenablog.com/ )を不定期更新中。

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