アート

京都国立近代美術館はショップとカフェも凄い!展覧会を満喫するグッズ&カフェ特集(分離派建築会100年 京都展特集Vol.3)

全5回で密着取材シリーズをお送りさせていただいている「分離派建築会100年 建築は芸術か?」。展覧会もはじまって3週間が経ちました。すでにご覧になられた方もいるかもしれませんね。

前回の速報記事でも書きましたが、本展は非常に情報量も多く、深く掘り下げたコンテンツが楽しめます。でもその一方で「一般層」への配慮もきちんと行き届いているんです。およそ建築展といえば、なんだか小難しくてマニアックなイメージがどうしてもつきまとってしまいがちです。ですが、本展はそうした濃い建築ファンはもちろん、それ以外の来館者に興味を持ってもらおうと、非常に多彩な切り口が用意されていました。

たとえば、大正時代をイメージさせる『ブンリ派』ネオンサインがぶら下がり、決起文の朗読(録音OK)が響きわたる最初の展示室では、現存する分離派建築の特大写真パネルが撮り放題。さらに解説マンガ(平日限定、先着1000名に配布)、学芸員が体を張った書き初め企画など、意外性あふれる展示工夫が随所で光ります。

そこで、第3回では、さらに展覧会を120%楽しむために、ミュージアムショップ「アールプリュ」とミュージアムカフェ「Café de 505」を取材してきました。早速、取材レポートをお送りいたします!

分離派建築会にちなんだ個性派グッズ!ミュージアムショップ「アールプリュ」

展覧会を見終わり、1Fへと降りてきたら、美術館を出る前にぜひ覗いておきたいのがミュージアムショップ「アールプリュ」です。「Art Plus」と書いて、フランス語で「アールプリュ」と読ませるわけですね。まさに展覧会を見終わってもう一声!というタイミングにぴったりの店名です。

店内では、所狭しとオリジナルグッズが陳列されていましたが、今回は「分離派建築会100年 建築は芸術か?」のために用意された限定グッズの中から、特に気になったものをいくつかご紹介します!

カバーは2種類用意されています!ぜひ、お好きな方をどうぞ!

まず、一推しなのが本展の公式図録。展覧会に出品された設計書、古写真、木版画、雑誌記事、模型、書籍などの各種資料群がほぼ全て網羅されている他、各種コラムやキャプションも非常に充実。パラパラとめくって頂くとわかりますが、半端ない情報密度です。

朝日新聞社の通販ショップでも取り扱っていますので、遠方でどうしても京都国立近代美術館に足を運ぶことが難しい方は、こちらからどうぞ。巻末を見るとISBNも取得済みのようなので、将来は一般書店での市販化もぜひ実現してほしいところですね。

ポストカードは1枚どれでも165円(税込)

つづいては、展覧会での定番中の定番「ポストカード」。本展に出品された印象的なものを中心に、写真、版画、模型、家具、分離派展パンフレットなど、バラエティに富んだ作品群がポストカード化されています。

不忍池を水上飛行機が滑空するシーンや、彼らが手掛けた第2会場のパビリオンの写真など、非常に珍しい大正時代当時のポストカードを復刻した10枚セット。「平和祈念東京博覧会復刻版ポストカードセット」(税込1,100円)

特にオススメなのは、10枚一組の「平和祈念東京博覧会復刻版ポストカードセット」です。1921年、博覧会開催当時に販売されていたオリジナルを復刻したポストカードです。よく原版が100年間残っていましたよね。これは凄い。

全10枚セットの内訳はこんな感じになっています。

引用:「朝日新聞 Arts & Culture【関西】」公式Twitterより
https://twitter.com/w_asahi_event/status/1351386958623240192

実際に手紙として使うも良し、小さな額に入れて飾るのも良し、いろいろな楽しみ方がありそうです。ちなみに、僕は読書が趣味なので、展覧会のポストカードをしおりとして活用しています!

A6メモ帳 495円(税込)

こちらは、分離派建築会の代表的な建築物を表紙にあしらったオシャレなA6メモ帳。「赤、青、黄色」と3色用意されていますが、どれも少しくすんだレトロな色合いに仕上げられているのが素敵ですね。

スタンドメモ 550円(税込))

続いては、個性的な曲線美が一度見たら忘れられない瀧澤眞弓「山の家」を型どって作られたスタンドメモ。メモの裏側に、メモを立たせるための足がついています。これなら、デスクの上に置いて毎日ながめられますね!

そして、今回一押しなのが、西陣で江戸時代から続く京菓子の老舗・塩芳軒とのコラボスイーツ「我石ゅ糖」(がいしゅと)です!

塩芳軒謹製 「我石ゆ糖」972円(税込)

こちらは、和三盆を固めたタイル状の砂糖菓子。触ってみると固く締まっているのに、一度口の中に入れるとホロホロと舌の上でとろけていく食感が絶品。熱いお茶と合わせると、和三盆の上品な甘さが引き立ちます。

ここでぜひ注目していただきたいのは、和三盆のデザインです。

お菓子の名前「我石ゅ糖」は、「旧京都中央電話局西陣分局舎」を設計した岩元祿が芸術としての建築を目指す上で大切にした「ガイスト・スピーレン(精神的遊戯)」という考え方へのオマージュ。

お菓子の表面にデザインされた女性像は、塩芳軒から徒歩数分のところにある、分離派ゆかりの建物「旧京都中央電話局西陣分局舎」(重要文化財)正面壁面のレリーフからとられているのですね。

2021.1.6 筆者撮影

こちらのレリーフは、展覧会でも精巧に制作された複製が展示されていますので、ぜひじっくりチェックしてみて下さい。複製の制作プロセスを記録した動画も京都近代国立美術館のYoutubeで公開されています!

朝日新聞の1/19の取材記事によると、塩芳軒側で特に苦労したのが、レリーフの微妙な凹凸を如何に崩れないように正確に表現できるか、というポイントでした。砂糖と水の調合などの微調整が必要で、試行錯誤を繰り返して完成まで約3ヶ月かかっている労作なのです。

2021.1.6 筆者撮影

ちなみに、塩芳軒の本店は「旧京都中央電話局西陣分局舎」から非常に近いところにあります。ぜひ、あわせて聖地巡礼してみて下さい。その日作りたての和菓子は絶品でした。

鑑賞が終わったら「cafe de 505」で生パスタはいかが?!

さて、ミュージアムグッズを購入したら、もう一つ楽しんでみたいのがミュージアムカフェですよね。特に、岡崎公園付近の美術館併設のカフェ/レストランは、「CAFE ENFUSE」(京都市京セラ美術館)、「CAFE CUBE」(細見美術館)とハイレベルですが、京都国立近代美術館内の「café de 505」も負けてはいません。

「café de 505」は、”かふぇどごまるご”と読みます。お店のウリは、館外の看板にもデカデカと書かれている通り、なんと言っても「生パスタ」です!

実はこのお店、前々から入りたいとずっと考えていたのですが、土日はいつ行っても長蛇の列。時間がなくて、いつも入ることができずに地団駄を踏んでおりました。なので、今回は万全を期して午前中の早い時間帯に訪問させていただきました!

こちらのお店の一番人気は、地元・京都で平飼いされている地鶏が産んだ新鮮な「京たまご」を使った生パスタの「カルボナーラ」です。それにしても”京たまご”って……。なんて上品な響きなのでしょうか。否が応でも食欲が高まります。

当然、迷うこと無く「カルボナーラ」を注文させていただきました。

待つこと約10分、満を持して出てきたのがコチラ。

カルボナーラ(税込1,000円)/小さいお子さん連れの場合は、無料でパスタを増量するか、あるいはミニドリンク(オレンジかリンゴ)が無料でつけることができます!

どうですか?!このカルボナーラ!直接火にかけられる陶板皿の中で、クリームソースがぐつぐつと煮えたぎっている状態で持ってきてくれました。嬉しすぎる演出です。

鮮やかなオレンジ色をしたぷるぷるの”京たまご”とクリームソースを混ぜながら最初のひとくちをいただきます。

見て下さいこのオレンジ色に輝く生パスタを!!

見るからに美味そうじゃないですか?!

いや、もちろん美味かったです。至福のひとときでした。食べ終わってから「あー、大盛りいっとけばよかった!」と心から後悔いたしました(笑)。

こうなると、やっぱり締めにデザートをいただかないといけないですよね。

そこで、調子に乗ってお店スタッフの方に「お店で人気No.1のスイーツをお願いします」と頼んだところ、持ってきていただいたのがこちらの「自家製豆乳プリン」です。

自家製豆乳プリン(税込550円)セットドリンク付き(税込850円)

ちょうどパスタがこってりしたメニューだったので、あっさり目の豆乳プリンは食後の締めにはぴったりでした。こちらも美味。展覧会の記憶を思い出しながら、ひとくちひとくち噛み締めました。

「お干菓子と和菓子のドリンクセット」1,320円(税込)

そして、café de 505でも、期間限定で「分離派建築会100年 建築は芸術か?」とのタイアップメニューがちゃんと用意されていました。それがこちらの「お干菓子と和菓子のドリンクセット」です!

こちらは、上で紹介させて頂いた塩芳軒謹製の和三盆「我石ゅ糖」(がいしゅと)と和菓子、そしてあたたかい飲み物がセットになった期間限定の和テイストデザートセットです。これはいいですね!

飲み物は、抹茶かアーモンドオレのどちらかを選べます。

展示を見て、ほど良く頭が疲れたと感じたら、甘いものが一番。ぜひ口の中で「我石ゅ糖」(がいしゅと)がほろほろと溶けていく絶妙の食感を楽しんでみてくださいね。和三盆が載せられた懐紙も上品で素敵ですよね。セットの飲み物についても、抹茶かアーモンドオレ(共にホットのみ)から選べるのも嬉しいですね。

なお、和菓子抜きの「お干菓子とドリンクセット」(880円/税込)も用意されています!

そうそう、この日は真冬だったのでテラスに出るのは控えておきましたが、お店には琵琶湖疏水に面したテラス席も設けられています。会期終盤の3月ごろなら、思い切ってお昼時はパラソルの下で水辺で優雅に食事を頂くのも京都らしくて風流ですよね。

次回来るときは、テラス席でお店の人気メニュー「焼きカレー」か「カルボナーラ焼きリゾット」を大盛りでいただきたいと思います!

まとめ

さて、第3回となる今回は、展覧会をより楽しむための重要な2つの要素として「グッズ」「カフェ」について注目して取り上げてみました。厳密に言うと、「café de 505」での展覧会と連動したカフェメニューは特にないのですが、せっかくなので合わせて紹介させていただきました!

展覧会基本情報

分離派建築会100年 建築は芸術か?
会場:京都国立近代美術館[岡崎公園内]
(〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町)
休館日:月曜日
会期:2021年1月6日(水)~3月7日(日)
※会期中に一部展示替あり
(前期:1/6~2/7 後期:2/9~3/7)
開館時間:9時30分~17時
(入館は閉館の30分前まで。夜間開館については美術館HP参照)
観覧料:一般1,500(1,300)円、大学生1,100(900)円、高校生600(400)円
※( )内は、前売と20名以上の団体料金。
※中学生以下、心身に障がいがある方とその付添者1名は無料(要証明)。
主催:京都国立近代美術館、朝日新聞社
公式HP:https://www.momak.go.jp/
電話:075-761-4111

ミュージアムショップ「アールプリュ」基本情報

営業時間:午前9時30分~午後5時
定休日 :月曜日
問合せ :〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1 京都国立近代美術館
     ミュージアムショップ アールプリュ
     TEL (075)771-2629

「cafe de 505」 基本情報

営業時間:午前9時30分~午後5時
     ※ラストオーダーは閉店の30分
定休日 :月曜日

かるび

かるび

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メーカー、IT企業で勤務後、41歳にして1年間のサバティカル休暇へ突入。現在は、ブロガー&Webライターとしてアートや映画について主催ブログ「あいむあらいぶ」(http://blog.imalive7799.com/)にて日々見聞きした出来事を書き綴っています。

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