ダムの聖地群馬!奥利根にそびえる3大ダムの絶景と絶品魅惑のダムカレーを楽しむ

豊かな自然が広がる、風光明媚なみなかみ町は群馬県屈指の観光地。

谷川岳などの山々がそびえ、登山やトレッキングなどでも人気、冬は雪が積もり、ウインタースポーツでも人気のエリア。山とともにダムもあり、風光明媚な光景を見せてくれます。みなかみ町を誇るダムと、食べて美味しい、芸術作品としても楽しめるダムカレーもご紹介しましょう。

ダムの宝庫・聖地とも言われる群馬県

奥利根湖

山々に囲まれ、豊かな自然あふれる群馬にはたくさんのダムがあります。その数はなんと40基以上。国道交通省、水資源機構ダム、群馬県土地整備部、企業局、市町村、土地改良区、発電業者など、様々な団体によって管理されています。ダムには、発電や洪水調節、農地防災、かんがい用水、河川維持用水、上水道用水、工業用水など、さまざまな用途があるのですね。

参考文献
https://www.pref.gunma.jp/04/b4000044.html

豊かな自然あふれる群馬県には、山に登ればダムがある!そのくらいたくさんのダムがあるんですよ。

豊かな自然に包まれるダムの魅力

年間を通じて多くの人が足を運ぶダムにはさまざまな楽しみ方と魅力があります。

そして、ダムの水をためているダム湖は、美しい光景を放つ人気の景勝地。雄大な自然と壮大な人工物ダムのコラボ風景も大きな魅力の一つです。春夏秋冬の自然とダムが絶景を織りなします。

ダム本体を鑑賞する楽しみもあります。コンクリートなどでできたダム本体の堤体や、放流時に水が流れるゲートなどは、ダムによって形や特徴が違い見応え抜群。

また、ダムの放流シーンは迫力満点。ゲートから勢いよく流れ落ちる光景は圧巻、時には虹が見えることも!

そして、ダムをモチーフにしたダムカレーは美味しさとともに、芸術的な一面もあり、みて食べて2度楽しめます。

本体とともに様々な魅力がダムには溢れています。

利根川源流の魅力あふれる3大ダム

今回ご案内するダムは、群馬県・新潟県そして福島県の県境で尾瀬ヶ原の近く、利根川の源流奥利根エリアにあります。近くにある山々から水がダム湖に流れ込み、利根川となって関東平野を雄大に流れ、太平洋へと注ぎます。

利根川の水源、まさに奥利根という名前にぴったりの秘境の地。奥利根にある3つのダムとその魅力をご紹介します。

奥利根の入り口にそびえる須田貝ダム

発電所柵の向こう側にある須田貝ダム

みなかみ町の中心部から奥利根方面へ向かうと、まず最初に登場するのが須田貝ダム、東京電力が管理しています。

大きな堤体とゲートが迫力満点

こちらが須田貝ダム。形式は重力式コンクリート、ラジアルゲートから水が流れ落ちる仕組みになっています。

放流に使われるゲート

須田貝ダムは日本ではじめて地下発電所が設置されました。水を汲み上げて電気を作る揚水発電を行なっています。

柵の向こう側にダムがあり、ダムの堤体に入ることはきませんが、近くにはフォトスポットや東屋があり、自然に包まれながらのんびりとダムを眺望できます。

ダムがよく見えるところに設置されたフォトスポット

ダム湖は上方にある洞元湖で、山道を上っていくと見えてきます。手付かずの自然に包まれた幻想的な湖です。

幻想的な光景が広がる洞元湖

須田貝ダム詳細情報

場所:群馬県利根郡みなかみ町
河川名:利根川水系利根川
ダム湖名:洞元湖
役割・目的:発電
型式:重力式コンクリートダム
大きさ:堤高72m、堤頂長194・4m、総貯水量 2,850万m3
ゲート:銅製ラジアルゲート
管理者:東京電力リニューアブルパワー(株)
誕生年月:1955年
公式HP:https://www.tepco.co.jp/rp/business/hydroelectric_power/mechanism/dam/list/sudagai.html

参考サイト
https://dammania.net/gunma/sudagai.html

遊歩道もオススメ!奈良俣(ならまた)ダム

奈良俣ダム近くにある大きなタイヤのオブジェ

須田貝ダムから車で20分ほど、奈良俣川を上流へ向かっていくと、まるでピラミッドのような奈良俣ダムの堤体が見えてきます。水資源機構が管理するダムです。2008年までは堤体積日本一を誇る大きなロックフィル形式のダムです。

ダム堤体からゲートを眺望、怖いほどの高さ

奈良俣ダムは、ローラーゲートとスライドゲートを持ち、放流時には白い波紋が美しく圧巻の光景を織りなします。

大雨や台風の際に水を溜めて洪水防止、川の水量を調整さらには関東圏に生活用水を供給、さらに発電と多くの機能や役割を持つ多目的ダムです。

ダムを下から眺望

ダムの下から堤体を眺望するとその巨大さがわかります。また上から眺めると・・足がすくむような景色が広がります。

堤体から下を見るとこの眺め

そして、ダムの端には高低差158mもある階段の遊歩道が設けられており、堤頂まで登れます。往復50分、体力に自信のある人はぜひチャレンジしてみてください!

片道25分の遊歩道、永遠に続くような階段
奈良俣ダム堤頂の駐車場付近

奈良俣ダムの堤頂に到着すると、広い駐車場があり、まるで公園のような光景が広がります。

ならまたサービスセンターではお土産が買えます。食事もOK。

駐車場の先にあるならまたサービスセンターでは、お土産や地元の名物が販売されており、うどんやダムカレーなどグルメも楽しめます。

奈良俣ダム防災館(ヒルトップならまた)

また、奈良俣ダム防災館(ヒルトップならまた)で、奥利根の自然や地元の情報、ダムについての展示を無料で楽しめます。

ゆっくりとした時間が流れる奈良俣湖

ダム湖は奈良俣湖で、お天気が良ければこんな静かな湖面を眺望できますよ。美しい景観を誇るダム湖百選にも登録されています。

ダムの堤頂は歩いて散策もOK!

ならまたサービスセンター・奈良俣ダム防災館(ヒルトップならまた)

開館期間・時間:4月下旬〜11月下旬 9:30〜16:00
料金:無料
問い合せ先:0278−24−5711
冬季間は閉鎖となります
※2021年8月現在休業中

奈良俣ダム詳細情報

場所:群馬県利根郡みなかみ町
河川名:利根川水系奈良俣川
ダム湖名:ならまた湖

役割・目的:洪水調節、流水の維持、新規利水、発電
型式:ロックフィルダム
大きさ:堤高158m、堤頂長520m、総貯水量9,000万m3
ゲート:ローラーゲート、スライドゲート
管理者:水資源機構
誕生年月:1991年

水資源機構公式サイト
https://www.water.go.jp/kanto/numata/04_naramata/naramata.html

秘境の地に佇む巨大な矢木沢ダム

矢木沢ダムの入り口

そして利根川の源流に最も近い最奥端、これ以上先には道が無い、いわゆるどん詰まりの地。静かでひっそり自然だけが広がるこの地にそびえ立つ巨大な矢木沢ダム、水資源機構が管理しています。

迫力満点の矢木沢ダム堤体

利根川本流の一番上に作られたアーチ式コンクリートダムで、緩やかな弧を描いています。奈良俣ダムと同様、大雨や台風の際に水を溜めて洪水防止、川の水量を調整さらには関東圏に生活用水を供給、さらに発電と多くの機能や役割を持つ多目的ダムです。

溢流型二段式ローラーゲートがダム湖の水を目的に応じて調整・放流します。

水を放流する際に使う溢流型二段式ローラーゲート

こちらが矢木沢ダム、駐車場から徒歩で堤頂を散策できます。ダムの上から下を覗き込むと、あまりの高さに足がすくむほど。アーチ型のスケールが大きい堤体に圧倒されます。

壮大なスケールの矢木沢ダム

堤体や展望台からはダム湖の奥利根湖も眺望できます。

視線の先には山があるのみ

晴れた日には穏やかな湖面が周辺の景色と青空を映し出し、美しい光景を放ちます。奥利根湖は美しい景観を誇るダム湖百選にも登録されています。

ダム湖百選にも選ばれています。

ダム併設の防災資料館「ネイチャービュー矢木沢」にはパノラマ展望台やダムの展示、パネルスクリーン、ビデオシアターなどがあり、ダム散策とともに楽しめます。

ネイチャービュー矢木沢の建物

矢木沢ダム防災資料館(ネイチャービュー矢木沢)

開館期間・時間:5月上旬〜11月下旬 9:00〜16:00
料金:無料
問い合せ先:0278−24−5711
冬季間は閉鎖となります
※2021年8月現在休業中

矢木沢ダム詳細情報

場所:群馬県利根郡みなかみ町
河川名:利根川水系
ダム湖名:奥利根湖

役割・目的:洪水調節、流水の維持、新規利水、発電
型式:アーチ式コンクリートダム
大きさ:堤高131m、堤頂長352m、総貯水量2億430万m3
ゲート:溢流型二段式ローラーゲート
管理者:水資源機構
誕生年月:1967年

水資源機構公式サイト
https://www.water.go.jp/kanto/numata/03_yagisawa/yagisawa.html

食べる芸術作品ダムカレーを堪能すべし!

見学とともに楽しんでほしいのが、ダムカレー。食べて楽しむダムです。

ダムカレーのある道の駅

みなかみ町では、ダムをモチーフにしたダムカレーが食べられるお店があります。数々の中からここでは道の駅「水紀行館」のダムカレーをご紹介します。

道の駅の一角にある軽食コーナー。ここにダムカレーがあります。券売機で購入するスタイル、サラダとデザートがついています。

券売機で購入
券をカウンターに出し、待ちます

こちらがみなかみダムカレー

みなかみダムカレー980円

矢木沢ダムをモチーフにしています。ご飯がアーチ型の堤体となり、カレーをダム湖に見立てています。

ごはんがアーチ型、ボリュームあります

カレーの中にはこんにゃくでできた魚やにんじんの桜が浮かび遊び、遊び心抜群。そして・・ご飯の堤体に切り目を入れてゲートを作ると・・まるでダム放流のようにカレーが流れ出てきます。

ダム放流(決壊?)

たっぷりのカレーはコクがあり辛さ控えめ、子供からお年寄りまで楽しめる味わい。

見て食べて楽しめるダムカレー

芸術作品とも言える食べるダム、散策とともにぜひ味わってみてくださいね!

みなかみ町水紀行館

営業時間:9:00〜17:00
定休日:なし
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯原1681−1
電話:0278−72−1425
公式HP:http://www9.wind.ne.jp/mizukikou/index.htm

この他にもダムカレーを提供しているレストランなどが多数あるので、下記を参考に好みのカレーを見つけてみてくださいね。

水上温泉旅館協同組合
https://minakamionsen.com/note/minakamidamcurry/

おわりに

群馬を代表する大きな矢木沢ダム

群馬県みなかみ町の山奥深い奥利根エリア3つのダムとその魅力をご紹介しました。ダム本体は圧巻の光景、ダム湖も美しく百選に登録されているものもあります。

ダムカレーは目と舌で楽しんでほしい一品。ジオラマ作品のような芸術性と美味しさを兼ねそろえています。

楽しみ方様々な奥利根みなかみ3ダムを写真でご紹介しましたが、世の中が落ち着き、お出かけしやすくなったらぜひ本物を体感しに足を運んでみてくださいね!

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