群馬のローカル電車・わたらせ渓谷鐵道の沿線は、のどかで情緒ある魅力あふれるエリア。年間を通じて、鉄道好きをはじめ多くの人がわたらせ渓谷の魅力を体感するためにに足を運びます。
そこで今回は、沿線周辺の豊かな自然や歴史を感じる建物、オススメのグルメスポットなどをまとめてご紹介しましょう。
通称「わ鉄」と呼ばれる「わたらせ渓谷鐵道」とは?
群馬県桐生市から栃木県日光市までの全長44.1kmを走るローカル電車で、通称「わ鉄」として地元の方や鉄道ファンなどに親しまれています。
休日にはトロッコ列車のわっしー号も走り、子供から大人まで人気。
わ鉄が走る渡瀬川の沿いの渓谷では、春は花桃、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色や全駅でのイルミネーションなど、四季折々の美しさを堪能できます。そのため、年間を通じて多くの人が自然や景色を楽しみに足を運ぶ人気のスポットになっています。
沿線のおすすめスポットとローカル線ならではの「鉄印」
それでは、わたらせ渓谷鐵道の鉄印と、沿線周辺で”これだけは外せない”イチオシスポットをご紹介しましょう。
四季折々豊かな自然を楽しめロケ地にもなった!レトロな「神戸駅」
わ鉄には、レトロな佇まいの駅舎や日帰り入浴が可能な駅など、魅力的な駅がいっぱい。今回まずご紹介するこちらの神戸駅(ごうどえき)は1912年に誕生、兵庫の神戸駅と同じ漢字ですが、読み方が違います。
2009年に駅舎と上りのホームが国の有形文化財に指定されたほか、ノスタルジックな佇まいから映画のロケ地にもなり注目を集めました。
春には花桃が咲き誇り、圧巻の光景を見せてくれます。さくらが咲く少し前の3月下旬から4月上旬にかけて、鮮やかなピンクの花桃が見頃を迎えます。
ホームには「列車のレストラン清流」もあり、行き交う列車と周りの景色を眺めながら食事も楽しめます。
無人駅なので、ホームやレストランへの出入りは自由にOK。
所在地:群馬県みどり市東町神戸891
電話:0277−97−3681(列車のレストラン清流)
公式HP:https://www.watetsu.com/sightseeing/seiryu.php
童謡の作者ゆかりの「花輪駅」とその周辺エリア
神戸駅から3駅ほど桐生寄りに行った場所にあるのが花輪駅。誰もが知っている童謡「うさぎとかめ」や「金太郎」の作者・石原和三郎氏ゆかりの地です。
無人の花輪駅ホームにはうさぎとかめのかわいい石像が設置され、足を運ぶ人の目を楽しませてくれます。
また近くには1873年(明治6年)に開校した旧花輪小学校がほぼ当時の姿を残しており、記念館として見学も可能です。
館内には常設展示室や企画展示室など複数の展示スペースがあります。もちろん、展示を見終わったら休憩スペースでゆっくりすることもできます。昔懐かしい雰囲気の中、展示や建物の見学をのんびりしてみてはいかがでしょうか?
また、記念館の敷地内では、春にはソメイヨシノが咲き誇ります。ちょっとしたお花見気分もあじわえますよ。
花輪駅
所在地:群馬県みどり市東町花輪99
駐車場:あり、無料
公式HP:https://www.watetsu.com/station/station_wk09.php
旧花輪小学校記念館
所在地:群馬県みどり市東町花輪191
開館時間:土日のみ開館 10:00〜16:00(臨時開館あり)
入館料金:無料
電話:0277−76−1933
駐車場:あり、無料
公式HP:https://www.city.midori.gunma.jp/hanawa/
わたらせ渓谷鐵道の鉄印をもらおう
ところで、今、ちまたで人気の鉄印をご存知ですか?鉄印とは、寺社仏閣を訪問した記念に授与される「御朱印」の鉄道バージョンといっても良いでしょう。「第三セクター鉄道協議会」に加盟する会社が発行する旅の証です。
専用の鉄印帳と乗車券を見せると購入できる鉄印は各ローカル線オリジナルのデザインで趣向が凝らされており、鉄道ファンを中心にちょっとしたブームを呼んでいます。
わたらせ渓谷鐵道も鉄印を発行しており、本社のある大間々駅や相老駅、通洞駅で入手できます。
種類が豊富に用意されている上、期間限定の鉄印もあり、どれにしようか迷ってしまいます。
こちらはわたらせ渓谷鐵道トロッコ列車の鉄印。
もちろん鉄印帳も販売しており、こちらもデザイン豊富。
鉄印帳を既に持っている方は旅のお供に持参して、わたらせ渓谷鐵道の鉄印をもらってみてはいかがでしょうか?
わたらせ渓谷鐵道の鉄印詳細情報は下記公式サイトを参照してくださいね。
公式HP:https://www.watetsu.com/sightseeing/tetsuin.php
開運祈願できる周辺のパワースポット
さて、わたらせ渓谷周辺には、人気のパワースポットも多数あります。ぜひ、いろいろ参拝して御利益を受けちゃいましょう。順番にご紹介していきます!
「大間々神明宮」で開運・勝負・招福のご利益を賜ろう
大間々駅近くの渡良瀬川岸、渓谷の美しい景色が広がる高津戸渓沿いに鎮座する神明宮は大きな黄金の一の鳥居が目印。鳥居の前に立つと、神々しい空気が流れてきます。
参道正面には拝殿・本殿があり、境内には稲荷社や八坂神社なども鎮座します。
大間々神明宮の歴史は古く、南北朝時代の1347年に創建され、1597年に渡良瀬川の対岸となる現在の場所に移設されました。1879年まで21年ごとに社殿を建て替え、1836年に上州領分五千石の祈願所となり、勢多郡下の勧化を許されたとされています。
御祭神は大日孁命(おおひるめのみこと)、豊受毘売神(とようけひめのがみ)の二柱。商売繁盛・家内安全、五穀豊穣・開運・必勝・招福のご利益があるとされています。
境内にある社務所で御朱印の授与もできますよ。
住所:群馬県みどり市大間々町2245
初穂料300円
電話:0277−72−2267
駐車場:あり、無料
公式HP:https://16106midori.jp/spot/seeing/23/
不思議なパワースポット「藤瀧不動尊」
わたらせ渓谷鐵道・花輪駅近くにある藤瀧不動尊は、群馬を代表する不思議なパワースポットとしてひそかに人気。入り口には2つの標柱(しめばしら)があるのですが、街並み染んでいるので見つけにくいかもしれません。
山道を進んでいくと正面に階段がありその上から狛犬が顔を見せます。
その先には本堂があり不動尊が祀られ、ご真言もあります。
本堂の右手にある石段を登り奥宮を目指しますが、階段の手すりには人型の鉄板がたくさん吊されています。一見ドキッとするようなこの光景は明治中期頃からの風習で、身体の悪い部分を治したいという願掛けなのだそうですよ。
鉄板の階段を登ると目の前に藤滝と寄り添うように不動堂尊が祀られ、その隣には剣も奉納されています。剣は願望成就した人たちが奉納したものだそうですよ。
滝の流れる音と不動明王の姿が神秘的な光景を放ち、心を落ち着かせてくれます。ぜひ奥院まで煩悩や厄払いなどのご利益を賜ってくださいね。
住所:群馬県みどり市東町花輪
駐車場:あり、無料
のんびりグルメを楽しめるカフェ「ねこの時計」
最後にご紹介するのが、旅には欠かせないグルメスポット。のんびり自然を感じながら食事やスイーツを楽しめるカフェ「ねこの時計」です。
猫はいませんが、可愛らしい猫ちゃんをモチーフにしたアイテムが店内にあしらわれています。
お店の前に広いガーデンが広がり、四季折々の美しい花が咲き誇るねこの時計。ほっこりした明るい雰囲気の店内にはテーブル席、外にはテラス席もあります。
ランチタイムのメニューがこちら。本日のプレートランチとパスタランチ。
本日のプレートランチは数量限定のおまかせお料理。からあげ、骨付きウインナー、パスタ、グラタンにパンがついてきました。家庭的で好感がもてます。
さらにドリンクとデザートもついてきて美味しくてボリューム満点のらんちセットでした。
価格:1,350円(税込)
カフェ「ねこの時計」にはギャラリーも併設。ギャラリー内ではハンドメイド作品などが展示・販売されています。どれも可愛らしいのにお値段がリーズナブル。お土産にぴったりのアイテムもありますよ。
自然の中で美味しいお料理を堪能でき、手作りグッズも並ぶアットホームな雰囲気のイチオシカフェです。
所在地:〒376-0115 群馬県みどり市大間々町塩原1522-7
営業時間:10:30〜17:30
定休日:木曜日・第3日曜日
電話:0277−72−7130
駐車場:あり、無料
公式HP:http://www.nekonotokei.com/index.html
おわりに
わたらせ渓谷鉄道沿線の自然・歴史・パワースポット・そしてグルメ情報はいかがでしたか?
沿線の渓谷に広がる豊かな自然がもたらす四季折々の美しさが、ローカル線のノスタルジックな雰囲気と調和し、わたしたちの心を癒してくれます。
鉄印や御朱印など、現地に足を運んだ証もいただくと、旅の記念にぴったりですよ。もちろん、美味しいグルメで旅を締めくくれば心も体もご機嫌。
今回ご紹介したスポットは電車でも車でもアクセスできるので、ぜひ、のんびりわたらせ渓谷鐵道沿線の旅を楽しんでみてくださいね。