ケンブリッジ大学には「ニュートンのリンゴの木」が実在していた!?

こんにちは、大学では水滴の物理の研究をしていた、美術ブロガーの明菜です。理系なの?文系なの?どっちが好きなの?

ニュートンの肖像画

突然ですが、万有引力を発見したアイザック・ニュートンをご存知でしょうか?

「ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て万有引力を発見した」と知られていますよね。そのリンゴの木、現在はどうなっていると思いますか?

ケンブリッジの風景

今回の記事では、ニュートンが暮らしたイギリス・ケンブリッジの魅力をお伝えしていきます。なお、特にニュートン生誕○○周年・没後○○周年とかではなく、紹介したくなったので筆を執りました。ちなみに訪れたのは2017年です。

ニュートンのリンゴ!?

万有引力を発見したアイザック・ニュートン(1643〜1727年)は、ケンブリッジ大トリニティ・カレッジに通っていました。

トリニティ・カレッジには、ニュートンが万有引力を着想するきっかけとなったリンゴの木の「子孫」が、現役で根を張っています!

右の小さな木がニュートンのリンゴの子孫

「子孫」なのでニュートンが目にした木とは異なりますが、そうは言っても子孫!

「ここから物理学が始まった」と言っても過言ではない、紛れもない聖地です。

聖地巡礼とはこのことですね。大学で物理学を専攻していた私にとってはケンブリッジで一番の激アツスポットです。

大学の建物も歴史を感じる外観で、お散歩が楽しい街でした。

ちなみに、大学(ユニバーシティ)とカレッジは似て非なるもの。学位は大学から授与されますし、施設も大学なのですが、学生を育てるのはカレッジというイメージ。入試はカレッジごとに行われ、学生は大学ではなくカレッジに入学します。

でも「学部=カレッジ」ではないんです。学部は大学の縦組織で、カレッジは学部横断の横組織。日本の大学には無いシステムなので、分かりにくく感じられますよね……。

要するに、「ケンブリッジ大学」と一言で言っても、たくさんのカレッジが含まれるので、街全体が大学みたいになっております!

街のいたるところに歴史ある大学の建物があり、学生さんが自転車を飛ばして走ってくる、「学問の街」でした。

フィッツウィリアム美術館は無料!

ケンブリッジは、大学以外に観光スポットが無いように感じられるかもしれませんが、この街には「フィッツウィリアム美術館」があります!

フィッツウィリアム美術館

フィッツウィリアム美術館はケンブリッジ大学の組織の一部で、コインやメダル、甲冑、工芸品、アンティーク、絵画など幅広いコレクションが魅力的。美術館というより、「博物館」の方が近しい日本語かもしれません。

キングス・カレッジなどケンブリッジ大学の各カレッジが誇るコレクションを堪能できるので、ぜひ訪れていただきたい場所です。撮影できないと思い込んでおり、写真を撮って来なかったのが申し訳なさすぎます…!

フィッツウィリアム美術館の庭にあるヘンリー・ムーアの彫刻

壁一面にかけられた絵画、ケースにぎゅうぎゅうに詰め込まれた甲冑など、展示の量が多すぎて逆に何が何だか分からなくなること間違いなし。イギリスの伝統や国力がひしひしと伝わってきて、ケンブリッジ大学の格の違いを見せつけられた気分になります。

フィッツウィリアム美術館は、イギリスの他の多くの美術館と同じで、無料で入場できます!

無料、つまり行って損することは無いので、ぜひ足を運んでくださいませ。

おすすめホテルとお食事

私が宿泊したのはケンブリッジの「ダブルツリー・バイ・ヒルトン」。

ホテルの裏で牛が放牧されており、お散歩していると高確率で道を塞がれます。マイペースですが優しい性格の牛のようで、人間とも上手にすれ違うことができます。

こちらのホテル、シェフがフランスの方だそうでして(2017年当時)。レストランのスタッフが「イギリス人ではなくフランス人のシェフだから、うちの食事は美味しいよ〜!」と冗談を言っておりました。

確かにお食事はとても美味しかったので、ダブルツリーおすすめです。

余談ですが、「イギリスの食事はまずい」という説、嘘ですから!数十年前は美味しくなかったのかもしれませんが、2017年当時はどこで食べても美味しかったです。2005年にイギリスを訪れたときも、まずいお店には当たらなかったですね。

フランスやイタリアなどヨーロッパの美食の国に囲まれ、イギリスの食文化も進化しているようです。特にじゃがいもの料理にはハズレが無いと思います。

いらすとやさんのスターゲイジーパイは可愛くデフォルメされてるけど……。

スターゲイジーパイなど、イギリスの伝統料理には確かに驚くようなものがありますが、ご当地グルメってそういうものじゃないですか。日本の納豆だって、初見の外国の方は度肝を抜くと思いますよ。

都心部だと、和食や中華、東南アジア料理のお店も増えています。ロンドンで日本食が恋しくなったときは「itsu」というチェーンのお弁当屋さんでお寿司を食べてたんですけど、あのお店まだあるのかな。

私は割と海外でも生魚を食べてしまうタイプ。

ケンブリッジの街歩きは雨対策を!

話が脱線しましたが、ケンブリッジに話を戻すと、にわか雨が多いこともお伝えしたいです。ケンブリッジのみならずイギリスは全体的にそうかもしれないですが、晴れていると思ったらサーッと雨が降るんです。

でも現地の人は驚くほど傘をささないですね。ポンチョを着て自転車で爆走していました。

ケンブリッジは自転車がとにかく多い

ケンブリッジにご旅行の際は、折り畳み傘を持ち歩くのが良いと思います。ときに折り畳み傘も役に立たないくらいの大雨に見舞われることもあるので、撥水性のコートなど、濡れても大丈夫な服装だとなお良いですね。

でも、雨が降りやすく雲が多いからこその絶景に出会えることもあります。

まとめ

イギリスはケンブリッジについて紹介してきました。ニュートンのリンゴの子孫には、ぜひ対面してみて欲しいです。何らかの啓示を受けられるかもしれません。

観光スポットもホテルも食べ物も押さえたら、あとは行くだけ!!!

映画『キングスマン』に出てきそうなブティックもありました。

と言いたいところですが、新型コロナウイルスの脅威がまだまだ終息の気配を見せません。いつの日か海外旅行できるようになったら、この記事を思い出していただけたらと思います!

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