【顔面学講座⑩】「顔が似る」と感じる仕組み。夫婦・親子はなぜ顔が似るのか?

「芸能人の誰々に似ている」と言われた経験、みなさんあると思います。

それが美人女優やイケメン俳優だったら嬉しいのですが、微妙なタレントや芸人、微妙な動物や漫画のキャラだと嬉しくないケースもあります。

池袋絵意知の顔。ぱっと見、誰に似ていると思いましたか?

私の場合、子供の頃はサル火星人、芸能人ならば五木ひろしさん。

高校生の頃はシブがき隊の布川敏和さん、近藤真彦さん(ふっくんカット、マッチカットの髪型の産物)。

大人になってからは、北京原人カモノハシ、有名人だとアナウンサーの辛坊治郎さん、プロレスラーの天龍源一郎さん、サッカー選手のゴン中山こと中山雅史さん。

私の会社員時代の顔。『ダカーポ』(マガジンハウス)創刊10周年記念パーティー。1990年。

坊主にヒゲのスタイルにしてからは、キム兄こと木村祐一さん、痩せていた時は中田英寿さん、太っていた時は丸山ゴンザレスさんに似てると言われた経験があります。

顔のフレームが同じだと顔が似ていると感じやすい

人々が「顔が似てる」と思うポイントにおいて、髪型美容業界では「ヘアスタイルは顔の額縁」と言われる)やヒゲの有無(男性の場合)と輪郭の「顔のフレームが同じ(似てる)」のは重要なポイントです。

私がキム兄に似てると言われたのは、坊主にヒゲの顔のフレーム、及び目が細い特徴が似ていたからです。

メガネの有無も重要なポイント

髪型やヒゲの有無のほか、メガネの有無も重要で、20年ほど前だと小太りでメガネをしていると「秋元康似」「林家こぶ平似」と言われたりしたものです。

「メガネは顔の一部です だから 東京メガネ♪」なんていうテレビCMのフレーズもありました。

それほど「顔のフレーム」と「メガネ」は顔の印象には重要で、私は普通のサラリーマンから観相家になる際にスティーブ・ジョブズのスタイルを真似てビジュアルイメージを作りました(ニューヨークでは「ジャパニーズ ジャン・レノ」をギャグで使っていました)。

会社を辞めて観相家になると決意し「人生の大航海時代」の始まりに選んだポルトガルのリスポンにて。
ベレンの塔でタイマー自撮り。太陽が眩しい1999年4月15日。

誰々似と言われる理由

このような、“芸能人・有名人に似ている“ことに限定しない「知り合いに似ている」などと言われる場合でも“顔が似る”には2つのケースがあります。

(1)顔パーツの形や配置が似ている。

(2)かもし出される雰囲気が似ている。

顔が似ていると性格も似ている?

(1)のケースの場合、あらゆる部分が似ているのであれば、“性格も似ている”と考えるのが、「私の観相学(ふくろう流観相学」です。

顔のデザイン(構造)というのは、機能的に作られていると同時に、顔の持ち主の内面を象徴するものだと考えています。

つまり、人間の顔には決して同じものはありませんが、顔の部品や配置に共通点があれば、性格傾向にも共通点があるのは、至極全うなことです。

ただし、いくら形や配置が似ていたとしても、目の輝きや顔の色艶が違っていると、たとえ性格傾向が似ていたとしても資質においては全く違うことになります。これが本物(本人)とそっくりさんタレントとの違いです。

表情が似ると顔が似てくる

(2)のケースの場合、パーツや配置には関係なく、一瞬の表情の作り方が似ることによって、かもし出される雰囲気が似てきます。

わかりやすい例で言うと、長年連れ添った夫婦は顔が似てきます。これは、一緒にいる時間が長いと、お互いの表情を無意識に真似るからです。そうするうちに表情の作り方が似てきて、かもし出される雰囲気も似てくるのです。

感情を共有すると表情が似てきて、顔の雰囲気も似てくる。

つまり、パーツの形を変えることは難しいですが、表情が豊かで魅力的な人とよく接するようにしていると、その人にかもし出される雰囲気が似てきて、あなた自身も表情が豊かで魅力的になっていくのです。

人間は知らず知らずのうちに周りの人の表情を真似る

通勤、通学の電車の中や、街行く人の顔の影響も無意識のうちに受けている。

私が「ふくろう流顔訓13箇条」の第9条で「運のいい人に会おう。そうすればいい顔になれる」と言っているのは、人間は好むと好まざるとにかかわらず、周りの人の影響を受けるからです

運の悪い人、悪い顔の人に会っていると自分の運も顔も悪くなる。だからそれは避けて、運のいい人に会う。そうすると、自分の運も顔も良くなる。シンプルだけど、開運の基本中の基本です。

子供が親に似るのは?

子供が親に似るのはもちろん親のDNAが受け継がれているからですが、それだけではなく「親の表情を真似る」ことで親に似てくるのです。

子供は親の顔を見て育つ。

一卵性双生児はDNAがほぼ100%同じなので産まれてすぐはそっくり似ているけど、育っていく過程でだんだん違う顔になってくる。

だからこそ、笑顔の多い人間に育ってほしいと思うなら、赤ちゃんや子供には笑顔で接することが大切です。

笑顔を向ければ笑顔が返ってくる。

自ら笑顔を心がけ、笑顔によって自らを変えよ。

赤ちゃんや子供だけではありません。笑顔の多い人に会うことも大切ですが、自ら笑顔になることで周りの人を笑顔にしていきましょう。その笑顔があなたに返ってきてあなた自身も「よりいい顔」に変わります。

自ら笑顔を心がけ、笑顔によって自らを変えよ。

※リクルートの旧・社訓「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」の改変です。

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