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京都の紅葉をディープに探る! 亀岡市・鍬山神社の紅葉で癒される

今年もまた京都の紅葉を見たいと思ったのですが、とにかく混雑が苦になります。

京都市の紅葉の名所・嵐山は、休日も平日も、朝も夜も、常に人でいっぱいだと聞きます。また、他の名所も人混みが予想されたり、場所によっては拝観料が高額だったりと、今ひとつ食指が動きません。

京都市にある京都府立植物園は入園料が破格に安い(大人200円)うえに、ダイナミックで美しい紅葉が見られたのですが、すでに1年前に取り上げていますので、今年はさらに穴場的な場所を探したいものです。

京都府立……京都府……そうだ、京都府・亀岡市はどうだろう?

亀岡市は京都市の西隣りにある、京都府内の人口では京都市、宇治市に次ぐ3番目の規模の市です。

実は20年ほど前、私は亀岡市で市立小学校の図工科の非常勤講師をしていました。原付で片道45分くらいかけて峠越えをして通ったものです。ある小学校では、紅葉のある風景の写生も行ないました。

行ってみようか……亀岡

早速、自分の記憶とネット情報をすり合わせつつ、候補の場所を探しました。

亀岡駅は京都駅からJRでだいたい30分くらいです。

今回の目的地は鍬山神社(くわやまじんじゃ)。なんでも、亀岡市では鍬山神社は紅葉の時期が早い方らしいです。亀岡市の紅葉の名所の1つでもあるようです。

確かここへは学校の写生会で来たことがあります。時期は確か9月末か10月です。たいへんいい感じの場所で、子供たちも生き生きと写生に取り組んでいました。さて、この季節はどうなっているのか?

JRを降りてみると、亀岡駅がなんかモダンになってる! 前はいかにも「駅舎」って感じだったのに!

やはり20年近くも経つと色々変わるものです。そういえば、近年サンガスタジアムも出来ました。

亀岡駅に観光案内のコーナーがあったので、鍬山神社について尋ねたところ、係の人の、

鍬山神社ですか……まだ紅葉、大丈夫かなあ……

との言葉に不安を感じながらも、コミュニティバスに乗って、鍬山神社を目指します。

鍬山神社は空気がとてもきれいで清々しいです。

拝観料は11月中のみ、大人300円です。入口で払います。

赤い、とにかく赤い光景が広がります。赤い鮮やかな紅葉がたくさんあります。

確かに散りはじめている紅葉もありましたが、まだ十分楽しめるという感じでした。

手が届く距離にたくさんの紅葉があるのが新鮮でした。どうも一部の木は枝を曲げて、あえて低くしているようです。

こちらではおみくじが紅葉にくくりつけられています。

神社なので、ためになる言葉も書いてあります。

幸せを手に入れるんじゃない

 幸せを感じることのできる心を

 手に入れるんじゃ

甲本ヒロト

まさかここでミュージシャンの甲本ヒロトさんの言葉が出てくるとは!

神社なのでお参りもして、改めて見ると、神社のそこら中が赤く燃えているようです。

名所なのに静かに楽しめました。平日だったのが良かったのでしょう。週末はこの3~4倍のお客さんがいらっしゃると受付の方がおっしゃっていました。でも、今居るのは10人くらい……30~40人くらいなら「密」かどうかは微妙な感じです。

もっとも、平日も油断はできません。なんでも、観光バスも来ることがあるとか。この辺は運しだいなところもあります。

せっかくなので売店でおまんじゅうを購入してみました。基本持ち帰り用ですが、強引に表のベンチで食すことに。

焼き芋を模して作られたおまんじゅうはサツマイモのあんにニッキが効いて、秋らしくて美味しかったです。

残念ですが、鍬山神社ではライトアップは行われていません。(2022年11月現在)

それと、売店にお土産用のお酒はあったのですが、ソフトドリンクの販売や自販機はないようでした。必要な方は亀岡駅近辺などであらかじめ買っておくといいでしょう。もちろんゴミを残さないようにお気をつけ下さい。

11月なら、有名な「保津川下り」のあと、こちらへ寄ってもいいかもしれません。

私はバスで行きましたが、駐車場がありますので、車でのお参りもできます。

紅葉の見納め間際に、燃える命を感じました。

秋ならではのゆったりとした紅葉の楽しみを、京都(府)で味わってみてはいかがでしょう。

【情報】

鍬山神社

住所:〒621-0856 京都府亀岡市上矢田町上垣内22−2
電話:077-122-1023
ホームページ:http://www.kuwayama-jinjya.jp/goannai.html

堀 博美

投稿者の記事一覧

神戸出身、京都在住のフリーライター。専門はきのこ。きのこライターとしての主な仕事に、書籍「きのこる キノコLOVE 111」(山と渓谷社)「ときめくきのこ図鑑」(山と渓谷社)「ベニテングタケの話」(山と渓谷社)「珍菌」(光文社)「毒きのこに生まれてきたあたしのこと。」(天夢人)などがある。WEBや雑誌、新聞などにも執筆経験あり。

一方で、長年現代アートに携わり、現在も制作活動を続けている。
きのことアートはライフワーク。その他、珍しいお菓子、京都街歩き、同人誌イベント、音楽鑑賞(米良美一さん推し)などに興味がある。

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