皆さんは子どもの頃、「大人になって大金持ちになったらこれをするんだ……!」と心に誓った夢はありますか?
私はいろいろ予定していたものの、いずれもまだ実現には至っておらず、今では「自宅の家の前で穴を掘って石油が出てきたら……」と想像だけが具体的になってきました。
子どもの頃の私の夢のひとつが、ガチャガチャを心ゆくまで回すことです。
お気に入りのカプセルトイ(「ガチャガチャ」や「ガチャポン」と呼ばれる、カプセル入りの小さなフィギュアなどがランダムに出てくるアレ)をコンプリートして並べてみたい……!
そんなカプセルトイやフィギュアが好きな人が歓喜するミュージアム『海洋堂フィギュアミュージアム ミライザ大阪城』が、2022年12月12日(月)にオープンしました。なんと大阪城天守閣のすぐ近くという好立地です。
海洋堂は、精巧かつ躍動感のあるフィギュアで国内外から注目を浴びる大阪の企業。人間サイズの大きなフィギュアから手のひらサイズの食玩やカプセルトイまで、リアルな立体造形が人気です。
ミュージアムでは、特撮やアニメのキャラクター、生物やアートをモチーフにした作品など、同社が40年以上にわたり制作した3,000点以上を常設展示。洋画、マンガ・アニメ、美少女フィギュア、食玩、ネイチャーモデル、カプセルフィギュアなど、10のテーマで作品を紹介します。
ここで、私が好きな作品を少し紹介させていただきますと……
まず、岡本太郎作品のフィギュアです。大阪のシンボルでもある『太陽の塔』の模型を始め、太郎さんフィギュアや作品のミニチュアが展示されています。こういうの集めて並べたいんですよ~!(太陽の塔モノマネは大学院時代の私の十八番でした)
小さい食玩の作品だと、動物のシリーズが好きですね。子どもの頃、よく買ってもらってたなあ。母親に「1個にしなさい」とか言われて、欲しいフィギュアが当たることを祈りながら、お店で1個だけ選ぶんですよね。今は大人になったので何も考えず3~5個ずつ買いますけれども。
外せないのが、『スター・ウォーズ』です。しかもこの配置! ベイダー様が真ん中の少し高くなっているところでポーズを取っています。ベイダー様が大好きな私は、「真ん中」「少し高くなっている」というだけで大喜びしてしまいます。
それから『鋼の錬金術師』のエドとアルのフィギュアも! 臨戦態勢ですね。錬金術ではなく体術を使う時のポーズが採用されています。(ハガレンのキャラで一番好きなのは大佐なので、いつの日かこの並びに加えられることを願いつつ……)
このように、3,000点以上もフィギュアが展示されているので、好きな作品がたくさん見つかるんですよね。少し進んでは足を止め……とゆっくり回っていくと、最後に「ジオラマ」の展示が待っています。それぞれのボックスの中には背景まで作り込まれ、フィギュアが「生命力」を持ったように感じられます。
特に『新世紀エヴァンゲリオン』のジオラマは、キャラクターが今にも動き出しそうな躍動感がありました。
フィギュアや食玩、ガチャガチャは、従来は良くも悪くも「子どもっぽい」ものでした。しかし、海洋堂のようにリアリティがあり品質の良いフィギュアが登場するようになってから、「大人も夢中になっていい」と常識が変わってきたと思います。
今や日本のポップカルチャーのひとつとなったフィギュア。その第一人者である海洋堂のミュージアムは、コレクター心をくすぐる楽しい場所でした。ぜひお気軽に足を運んでくださいね。
情報
海洋堂フィギュアミュージアム ミライザ大阪城
住所:大阪市中央区大阪城1-1 、B1
開館時間:9:30~17:30(最終入館は閉館の30分前まで)
休館日:不定休
料金:大人(高校生以上)800円(720円)/ 子供(小・中学生)400円(360円)
※()内は団体
お問合せ:06-6940-0835
公式サイト:http://www.ryuyukan-miraiza.net/
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