お酒は好きですか?飲める方はもちろん「YES!」、苦手な方はきっと「NO…」。
しかし、「お酒は飲めないけど、バーの雰囲気が好き!」「二日酔いが怖くてもうアルコールは控えよう…」なんて方もいるはずです。
昨今、食や文化の多様性も話題にのぼり、ベジタリアンやヴィーガンフードなども注目を集めています。国や地域に関わらず、体質やライフスタイルに合わせた選択ができるようになったこの時代に、美味しいノンアルコールカクテルやヴィーガンフードが楽しめるバーを発見しました。
それが、東京・六本木にある「0%TOKYO」というバーです。
六本木と聞くと夜の街というイメージが強いかもしれませんが、陽の光の入る爽やかなカフェや、ファミリーで遊びに行ける緑豊かな公園などもあります。お店は14時オープン。事前に予約をして、日曜日の14時半頃に伺いました。
ここは、宇宙空間に漂うとあるバー
お店の内装はまさに近未来、または宇宙空間。
日常の時間の流れとはまた別の次元に彷徨い込んだような、そんな感覚になりました。
店内にはブロンズの光沢のあるバーカウンター、その向こう側には、大きなミラーや様々な形のグラスやボトルなどが陳列されていました。奥にはシルバーのメタリックな壁に、優しいネオンが灯るスペースがあります。
お店のphilosophy(哲学)には、「毎日たくさんの情報を浴びる現代。何も考えない時間が日常から消えていっています。私たちには、心をリセットする“マインドクレンズ”の時間が必要です。日常の中に、心を“0(ゼロ)”にする時間を持つことで、もっと世界にワクワクできるピュアで元気な心を取り戻してほしい。この0%プロジェクトはそんな思いから始まりました。」とあります。
そんな宇宙空間の扉が開かれると、スタッフの方にテーブル席へと案内され、最初にQRコードを渡されます。ドリンクもフードも、メニューは全てノンアルコール&ヴィーガン対応。
スマホでQRコードを読み取り、オーダーは店員さんへというスタイル。
早速QRを読み取り、メニューを確認すると、綴られた説明文や初めて美しい見るカクテルの写真に見入ってしまいます。
見るもの食すものを魅了する、コンセプチャルなドリンク&フード
今回オーダーしたのは「21days」と「REBORN CBD50mg」というノンアルコールカクテル。
21daysにはテーマがあり、「21日間」で行動は習慣化し「人生は変わる」と書かれています。グラスが運ばれてくると、「すぐに割れてしまうのでお写真の際はお早めに」とスタッフは告げ、大きなバブルを作ってくれます。
出来上がったバブルに指で軽く触れると、ふわっと弾け、白い煙がテーブルの上へと流れ出し、とてもいい香りに包まれます。マテリアルは、クランベリー、ベチパー、ノンアルコール日本酒、ノンアルコール白ワイン、レモン。口当たりは爽やかで飲みやすく、想像以上に美味しく「上質でオシャレなカクテルの味」というのがぴったりなドリンクでした。
右のREBORN CBD50mgは、名前の通りCBD入りのドリンク。
グラスにはパープルからイエローの綺麗なグラデーション、上にはローズマリーが添えられていて、なんだか魅惑的な外見と大人の香りが漂います。マテリアルは、ライチ、パイナップル、ジンジャー、CBD50mg。
こちらのカクテルもとても美味しく、下にあるイエローの部分はゼリー上になっているので、最後まで変化を楽しみつつジューシーに味わうことができました。
CBDに興味はあるけど、どこで購入しようかなど迷っている方や、先ずは美味しく試したいという方にもオススメです。
文化の違いを超えて楽しめる食事
そして、気になるオールヴィーガン対応のフード。ここで簡単にベジタリアンとヴィーガンの違いについて触れておきますね。
一般的なベジタリアンは、肉や魚を食べず、ヴィーガンは、卵や乳製品、ハチミツなども口にしません。これらはヘルス管理の一環として取り入れている方もいれば、宗教上のルールということもあり、理由は様々です。日本では、まだまだヴィーガン対応のお店は少ないと言われることもありますが、人によっては、「日本のヴィーガン食はクオリティが高く美味しい!」とも聞きます。
今回は、アボカドフライケサディーヤを注文しました。メキシコ発祥のケサディーヤは、現地ではファストフード。ナイフとフォーク、または素手でわんぱくに食べることができます。
オーダー後少しすると、出来立て熱々でテーブルに到着。お皿にあるソースにディップしながら食べてみると、挟んであるアボカドやソイミートは揚げたてホクホクで美味しく、周りの生地もしっとりしつつも香ばしく、小麦のいい香りが鼻に抜けます。
お肉が得意でない方や、罪悪感なくファストフードを食べたい方にもぴったり!ベジタリアンやヴィーガンではない方にも、是非試していただきたい一品です。
隠し扉の向こう側
食事を堪能した後、希望者は奥にある扉の向こう側へと案内されます。その扉は、一見普通の壁。スタッフに誘導され、押して開けてみると、中は音楽が鳴り響き天井にはミラーボールの飾られた、クラブのような空間が隠されていました。
シルバーのメタリックなソファや、幾何学的な模様のライティングで壁や床が360度彩られています。壁の一面が鏡になっているので、写真や動画を自由に撮影することができ、フォトスポットとなっているようです。
最初に席について店内を眺めるところから、最後に案内された扉の奥まで、日常では味わうことのない、物や空間に触れることができました。
私たち現代人は、慌ただしい日々を過ごしていると、時々「当たり前」にとらわれるあまり、ルールや秩序という見えない塀に囲まれ、「自分自身」が見えなくなることがあるかもしれません。
そんな時、一度リセットを兼ねて、本来の自分「0%」に戻るためには、宇宙のような空間や今まで食したことのない分野の料理や飲み物、その背景に潜む文化に刺激を受けてみるのもいいかもしれません。
「0% TOKYO」関連情報
0% TOKYO
営業時間:平日16:00-22:00/休日14:00-22:00
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木5-2-4
Wi-Fi完備、全席コンセントあり
ドリンクフード、デリバリー対応(Uber Eats)
公式サイト:https://menu.0pct.tokyo/
公式Facebook:https://www.facebook.com/0pct_tokyo-113937183687964/
公式Instagram:https://www.instagram.com/0pct_tokyo/