アート

空港内に美術館や博物館が?!オランダ・スキポール空港内で楽しむミュージアム巡り!

2021年は世界中がコロナに翻弄された一年でした。「落ち着いたら2022年こそは海外旅行に行きたい」と思っている方も多いですよね?

今は国をまたぐ旅行は難しい状況が続いていますが、いつか自由に海外に行ける日が戻ることを願いつつ、今回は世界でも珍しいオランダの空港内ミュージアムとアート作品をご紹介します。

スキポール空港は、ヨーロッパのハブ空港としてEU圏内はもとより世界中の旅行者が行き交う巨大ハブ空港です。案内看板や誘導路の見やすさなどでも、高い評価を受けています。

空港って意外と待ち時間が長いです。離陸までの待ち時間は、空港内の免税店やお土産屋さんを見て回るのも楽しいですが、オランダのスキポール空港は搭乗前のお客さんを楽しませるため、なんと空港内にミュージアムがあるんです!

単一ターミナルの巨大なハブ空港!アムステルダム・スキポール空港

通常、大きな空港は複数のターミナルビルで構成されていることが多いですよね。たとえば、成田空港は第一ターミナルから第三ターミナルまでの3棟から成り、航空会社により利用するターミナルが異なっています。

でも、スキポール空港は単一ターミナルなんです。国内線も国際線も全て同じターミナルビルから出発・到着します。スキポール空港のような単一ターミナルの利点は、空港の設備や免税店などを全ての乗客が利用できる点にあります。

単一ターミナルは空港内の施設が非常に充実しているので、長い待ち時間でも快適に過ごすことができるんです。

スキポール空港のマップ

思わず足を止めて見てしまう、ユニークなアナログ時計

実際に動く様子は彼のウェブサイトで見ることができます(http://maartenbaas.com/real-time/schiphol-clock/ )

スキポール空港の出国手続き後、制限エリアに入ると、広いラウンジ2には、人目を引く巨大時計が吊り下げられています。

これはオランダ人アーティストのマーテン・バースさんによる「スキポール・クロック」(Schiphol Clock)と名付けられたアート作品。アナログ時計の中にいる人が1分ごとに長針と短針を書いたり消したりして時間を表示しています。

もちろん実際に人が中にいるわけではなく、長針と短針を書いたり消したりする様子を12時間分のムービーにして白い板に投影しています。

作者のマーテン・バースさんはこの作品を「Real Time」シリーズとしていくつも発表しており、アムステルダム国立美術館(Rijks Museum)やニューヨーク近代美術館(Moma)にも展示されています。

アムステルダム国立美術館内の作品(https://www.rijksmuseum.nl/en )

この時計の下はカフェや休憩用のソファが置かれた無料のラウンジスペース。搭乗までの待ち時間にこの時計を見ながらコーヒーを飲めるなんて、旅の始まりが楽しくなります。

無料で24時間アート鑑賞が可能!空港内のアムステルダム国立美術館(ライクスミュージアム)分館に行ってみよう!

空港内制限エリアのラウンジ2からラウンジ3へ向かう途中、ゲートFの手前にミュージアムショップがあります。ここのショップではアムステルダム国立美術館やゴッホ美術館で販売されているオリジナルグッズが購入可能。オランダ旅行の最後に、買い忘れたお土産を買うのにも便利です。

ミュージアムショップの店内

オランダは、ゴッホ、レンブラント、フェルメールなど著名な画家を多数輩出しているアート大国でもあります。ミュージアムショップには、名画をプリントした魅力的なグッズが並びます。

オランダからのフライトだけでなく、乗り継ぎでスキポールに立ち寄った場合にもこのエリアは利用可能です。

ゴッホの名画「花咲くアーモンドの枝」がプリントされたバッグとベア

ミュージアムショップには、オランダを象徴するデルフト陶器もあります。

ミュージアムショップに飾られていたデルフト陶器の花瓶

こちらの奇妙なピラミッド型の花器は、チューリップベース(tulpenvaas)と呼ばれています。17世紀のオランダ黄金時代、この形の花瓶のすべての口にチューリップを飾るのがステイタスだったそうです。お土産用の小さなレプリカは店内で購入できます。

このショップの奥にアムステルダム国立美術館(ライクスミュージアム)分館の入り口があります。入場無料。しかも、24時間オープンなのも嬉しいです。

ショップが閉まっている夜間はショップ経由で美術館への入場することはできませんが、ショップ裏に美術館に直接入場できる専用入口が設置されており、そこからは24時間入場が可能となっています。

意外と知られていないのか、いつもひっそりしています

館内は暗めに抑えられた照明と深いブルーの壁面、そして落ち着いた木目の床。静寂に包まれた空間は、空港の中にいるのだということを忘れてしまいそうです。

展示作品は時々展示替えされます。オランダの歴史や文化をテーマにした作品が中心です。
ゆっくり鑑賞できるよう、休憩用の長椅子も設置されています。
17世紀のオランダの女性画家ラッヘル・ライスの静物画

子供に人気!NEMO科学技術博物館提供のキッズエリア

美術館を出ると、ラウンジ3に向かう通路に鮮やかな緑色の子供向け遊具が見えてきました。

こちらは「NEMO科学技術博物館(サイエンス・センター NEMO)」が提供するキッズエリア。

NEMO科学技術博物館(通称NEMO)とは、アムステルダム中央駅の徒歩圏内にある、科学と技術に親しむことを目的に造られた体験型博物館。楽しく科学技術に触れることができるのでオランダの子どもたちに大人気の場所です。

空港内にあるキッズエリアはそのNEMOが提供しているだけあって、振り子の原理を知る装置や、音を目で見る体験など興味深いものが並んでいます。

体を使って遊べるので子供たちを飽きさせません
振り子の原理をわかりやすく展示しています

アトラクションの隣には座り心地のいいベンチの休憩スペースがあります。子供たちを遊ばせながら、ゆったりくつろぐことができます。

足元にコンセント付きのベンチ

座れるアート、パブリックアートの第一人者フロレンティン・ホフマンの巨大な猫のオブジェ

搭乗までの待ち時間が楽しくなる猫のオブジェ

NEMOのキッズエリアの近くに巨大なネコのオブシェを発見!

これはオランダのアーティスト、フロレンティン・ホフマン(Florentijn Hofman)さんのアート作品です。彼は世界中の河川に突如現れる巨大な黄色いおもちゃのアヒル、ラバーダックの作者としても知られています。

空港にあるこの巨大猫は表面は毛足の長いカーペット素材でできています。実際にこの上に座ったり寝そべったりすることも可能です。

今回は人がいなくなるのを見計らって撮影しましたが、たいていは子供たちがここに登ったり周りを走り回ったり、楽しそうに遊んでいます。

まとめ

いかがでしたか?

スキポール空港は待ち時間の快適さでは世界でもトップクラス。世界で初めて無料Wi-Fiを導入したり、待合所にゆったりしたソファがおかれていたり、モバイル機器の充電スポットも至るところに完備されています。

オランダ旅行される方はもちろん、ヨーロッパ各地への経由地としてもおすすめの空港です。乗客を飽きさせない居心地のいい空間がたくさんあるので、ゆったりしすぎて搭乗時間に遅れないよう注意が必要です(笑)

スキポール空港(英語・オランダ語):
https://www.schiphol.nl/en/
アムステルダム国立美術館(英語・オランダ語):
https://www.rijksmuseum.nl/nl/zien-en-doen/tentoonstellingen/schiphol
NEMO科学技術博物館(英語・オランダ語):
https://www.nemosciencemuseum.nl/nl/over-nemo/nemo-op-schiphol/

※各施設はオランダのコロナ対策により営業時間等が変更になる場合があります。

Chika

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古いもの・ちいさいもの・手作りが好き。

手仕事を楽しむ時間を誰かと共有したくて手芸ワークショップを企画したり手芸の会を開催したり。

自然やアナログが大好きだけど、本職はパソコン講師。

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