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手頃な予算で楽しめる!石の祭典 ミネラルショーに行ってみた!

突然ですが、皆さんはミネラルショーをご存知でしょうか?響きだけだと「なんだかアヤシイ……」と思う方もいらっしゃるかもしれません。今回は、以前からミネラルショーに興味があった私の【ミネラルショー初潜入レポート】をお届けいたします!

ミネラルショーとは?

ミネラルとは英語で【鉱物】という意味で、ミネラルショーは【鉱物の展示即売会】を指します。

全国から鉱物を取り扱うお店が出店するため「鉱物に興味があるけどどこで買えばいいかわからない」という方にぜひ足を運んでいただきたいイベントです。

日本でミネラルショーが開催されたのはおよそ20年前。

ご存知なかった方も多いと思いますが、海外のディーラーも参加する活気ある空間です。毎年6月に開催される「東京国際ミネラルフェア」(150を超える国内外のお店が出店。約3万人が来場)や、12月に池袋で開催される「東京ミネラルショー」が代表的ですが、この他にも各地で定期的にミネラルショーが開催されています。

予算は一万円!どんな石が買える?

ミネラルショーで並ばれた美しい石たち。どれを選ぶか迷ってしまいます。

今回私が訪れたのは、東京・両国で開催されたミネラルショーです。入場料は無料。予約も必要なかったため、ふらっと気軽に足を運ぶことができました。パンフレットをもらい、いよいよ会場へ。鉱物を扱うお店が所狭しに軒を連ね、たくさんの方がお宝探しに夢中になっていました。

私も負けてはいられないと、まずは会場を一周。鉱物初心者である私は、お手頃な鉱物をゆっくり探すことにしました。

ちなみに今回の予算は一万円。

どのような子をお迎えできるか、少しの不安と期待でドキドキしながらお店巡りをスタート。順調に歩みを進めていくと、千円というお手頃価格で販売しているお店や、ずっと欲しかった鉱物を売っているお店を発見!計3軒のお店でお買い物をしました!

今回の購入品を一挙紹介!

ミネラルショーは、鉱物だけでなく、宝石やアクセサリーなどを販売するお店も出店しています。ただ鉱物のありのままの美しさに惹かれていた私は、今回は鉱物のみ購入。手に入れた子を魅力とともにご紹介していきましょう!

水晶

水晶は、鉱物といったら真っ先に思い浮かぶ、お馴染みの鉱物ですよね。先端がとがった透明な六角柱の結晶は、古来より大勢の人々を魅了してきました。昔は氷の化石と考えられていたそうで、アメリカやオーストラリアの原住民は、水晶をお守りとして大切にしています。

今回は写真の水晶を千円で購入することができました!世界でもっとも多く存在する鉱物、石英の結晶版である水晶は、他の鉱物よりも比較的お手頃に購入できます。

アメジスト

紫水晶とも呼ばれるアメジスト。2月の誕生石で、石言葉は誠実・平和です。微量の鉄と天然の放射能によってこのような紫に発色します。じつはアメジストは、ギリシャ語で「酔わない」という意味。なぜ「酔わない」が語源になっているかというと、昔アメジストは酒の悪酔いを防止すると考えられており、粉末の薬にして人々を助けてきたからなのだそう。

こちらは二千円でゲットしました。紫色が濃く、透明度が高いほど良いアメジストとなります。日光に当てると紫色が薄くなってしまうので、できるだけ暗いところで保管するようにしましょう。

ラピスラズリ

日本では瑠璃とも呼ばれるラピスラズリ。特に美術が好きな方は聞き覚えのある鉱物かと思います。そう、フェルメールが名作「真珠の耳飾りの少女」などで用いた「青」の絵の具の原料です。

宇宙に浮かぶ星々のように、濃い青の中に金の粒が入り混じっています。フェルメールの時代は金と同程度の価値があったラピスラズリですが、今回は二千円でゲットすることができました。

ペンタゴナイト

ペンタゴナイトは、白い結晶の上に小さな青い結晶がついた鉱物です。

白の結晶は丸くてふわふわ、青の結晶はトゲトゲした見た目で、まるで雪山に咲いた青いバラのような奇跡的なビジュアル。こちらは2千円で購入。店員さんに「可愛い子を選びましたね」と言ってもらえた、お気に入りの子です。

玉滴石(ハイアライト)

グレーのマグマが固まったかのような見た目の鉱物、ハイアライト。今回購入した他の鉱物よりも控えめな見た目ですが、ブラックライトを当てると一変。結晶の原子が紫外線に反応し、鮮やかな蛍光色の光を放ちます。こちらは三千円で購入しました。

以上、今回一万円の予算で購入できたのは計5点の手乗りサイズの鉱物です!同じ鉱物でも一つとして同じ姿の鉱物はないので、どの子をお迎えしようか決めるのはとても大変な作業でした。ただそれだけ選んだ鉱物はかわいくてしかたがないです!

ミネラルショーと鉱物の魅力

かわいい鉱物たちにメロメロです。

いかがでしたでしょうか?キラキラと輝く石に囲まれた空間はまさに異空間。非日常を味わえるので、その場にいるだけでも楽しいです。鉱物はインテリアとしても優秀なので、興味が出てきたという方は、ぜひお迎えして自然の神秘をお家でも感じてみてください。きっと沼に落ちますよ。

ミネラルショーによっては入場料がかかったり、事前予約が必要になる場合があるので、よく概要を確認してから遊びにいってくださいね!

rum

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ときめきのある生活を大事にしています。
好きな画家は、マリーローランサン・竹久夢二
好きな作家は、森茉莉・三島由紀夫
アンティークを含めたインテリアが好き。そして健康オタクです。

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