【ビーガンコスメ】肌も環境も美しくするサステナブルな選択とは?

毎日の生活を送る中で「いつまでも美しくありたい」「コスメやおしゃれを思う存分楽しみたい」心の内で、そう願う方も多いはず。そんな中、メイクアップアーティストや一流モデルのインタビューやSNSを見ていると「オーガニック」や「ビーガン」などのワードが当たり前のように飛び交っています。

店頭にも多くの自然派コスメが並んでいますが、そもそも「ビーガンコスメって何?」や「どんなブランドがあるの?」など、わからないことだらけ。今回は身近にあるビーガンコスメについてご紹介します。

ビーガンコスメの定義

皆さんは「ビーガンコスメ」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?何となく、地球や肌に優しそうな成分だったり、ナチュラルなイメージがあると思います。

日本でも、無添加、ナチュラル、石鹸落ち、天然由来成分などがトレンドですが、これらはほとんどビーガンコスメではないと言われています。

実際には、大きく分けて2つの条件をクリアしたものが「ビーガンコスメ」と呼ばれます。

まず1つ目は、開発や製造段階で一切動物実験を行わないこと。2つ目は、動物由来の成分を使用しないことです。

もう少し詳しくみていきましょう。

「コスメが動物虐待?」クルエルティフリーとは

みなさんは「クルエルティフリー」という言葉をご存知でしょうか。ビーガンコスメの必須条件である「動物実験を行わない」ことが、クルエルティフリーに当たります。クルエルティフリーとは、虐待性がないことを意味し、製品の生産過程において、動物実験を行わないことを指します。

クルエルティフリー承認マークには、ウサギが使われています。その理由は、化粧品の動物実験に1番多く利用されている、ウサギを愛護する意味が込められいているそうです。拘束したうさぎの目に、化粧品の成分を点眼したり様々な実験が行われています。

オーガニックコスメとは別物?

オーガニックコスメの定義は、農薬や化学肥料を使わずに有機栽培された原料を使うコスメのことを指します。人工香料や石油由来の防腐剤なども使用しません。ただし、動物実験が行われている場合や、原料に動物由来のハチミツ成分などが使われていることもあります。オーガニック成分を使用しているからといって、ビーガンコスメというわけではありません

自然派コスメの種類と選び方

ビーガンコスメは、オーガニックコスメやナチュラルコスメなど、エコなイメージの商品の近くに陳列されていることが多くあります。

日本の「オーガニック」や「ナチュラル」の定義は海外に比べると、曖昧な部分があるため選ぶ際は、裏の成分表や製造会社の理念などを読み、しっかりと理解する必要があります。

また、「ビーガンコスメだから肌荒れしない」というわけではなく、植物由来の成分も、それぞれ合う合わないがあります。カウンターや店頭で試すことで、肌荒れや購入した商品を無駄にすることを防げます。

ビーガンコスメのデメリット

ビーガンコスメを使う時や、選ぶ際にも気をつけるポイントがあります。ビーガンコスメ自体は、人の肌や動物に、さらに環境にもやさしいコスメですが、植物に対してのアレルギーがある人は注意が必要です。

普段アレルギー反応が出ない人も、特別な植物や普段触れない成分によって発症することもあります。これは、ビーガンコスメだけに限っことではありませんが、「ビーガンだから絶対安心」というわけではありません

また、価格が高く高級なものが多い傾向にありますが、最近では可愛いデザインや価格が抑えられた商品も販売されているのでご紹介します。

動物と肌に優しいビーガンコスメブランド

コンセプトやパッケージ、こだわりの成分が含まれた、沢山あるブランドの中からいくつか人気ビーガンコスメブランドをご紹介します。

【DEAR DAHLIA(ディアダリア)

出典:https://deardahlia.jp/

ラグジュアリービューティーブランドのディアダリアは、ダリアの花からインスピレーションを受けて誕生したブランドです。2025年までのプラスチック使用最小化を目標に、リサイクル可能なパッケージの仕様を拡大する予定です。大理石のような模様のパッケージが目を引く、華やかなブランドです。

実際に私が使用しているのは、アイシャドウパレット。こちらはすでに販売終了してりますが、パッケージが紙でできているので、使い終わりに捨てる時もギルトフリーです。

ビーガンコスメだと「発色が弱そう」「ラメがなさそう」と思われがちですが、ディアダリアのアイシャドウは、発色もラメ感も抜群です。使用感がいい上に、環境に配慮されているブランドを使うことで、自分のことを前よりももっと丁寧に扱えている気がします。

【ONE THING(ワンシング)】

出典:https://www.instagram.com/onething_official.jp/

SNSでも注目を集めているワンシングは、化粧水が大人気なブランド。肌悩みのタイプ別に、成分が異なりEWG1等級(Environment Working Groupによる化粧品成分クリーンレベル評価)の原料が使用されています。シンプルなパッケージでお値段もお手頃なので、学生からママまで幅広い層に、愛されているブランドです。

実際に2ヶ月ほど使用してみましたが、シャバシャバ系でとろみがないので、スッと肌に染み込んでいく感覚です。敏感肌&乾燥肌ですが、ピリつくこともありませんでした。種類が豊富なので肌タイプにわせて選んだり、季節に応じて使い分けるのもおすすめです。

【Aesop(イソップ)】

出典:https://www.aesop.com/jp/

オーストラリアのメルボルンで創業された老舗ブランド。天然精油を使用した製品は、香りが豊かなものばかりです。サステナビリティを意識した製品づくりが行われていることも特徴です。オシャレでエコなプレゼントとしても人気で、渡す側も渡される側も、さらには地球にも嬉しいブランドです。

こちらは使用しているものの一部ですが、どれもとてもいい香りで癒されます。コロナ禍でも長蛇の列が絶えなかった、大人気のイソップの店舗では、スタッフが丁寧にタッチアップをサポートしてくれるので、わからないことがあれば何でも聞くことができます。

【BEIGIC(ベージック)】

出典:https://beigic.jp/about/story/

BEIGICは、フェアトレードの自然由来の原料を使っている韓国のブランド。コンセプトやパッケージデザインがシンプルで、とても使いやすい印象でした。

オイルもクリームも使用感はベタつきもなく、サラサラとしているので夏でも使えます。メイク前に乾燥しやすいポイントへオイルを仕込むと、夜までカサつきもなくしっとりしていました。コーヒービーンの成分配合ですが、コーヒーの香りではなく、ハーブのような心地良い香りです。

肌と地球の繋がり

いかがでしたでしょうか。ここまで、ビーガンコスメの概要やブランド、実際のレビューも加えてご紹介しました。どのブランドにもそれぞれのトーリーや取り組みがあり、他にもたくさんのブランドがあります。

サステナブルとは「持続可能性」のことをいいますが、私たちの日常と環境とは切っても切り離せない関係にあります。私たちの行動や一つ一つの選択が、大きな力を生み出しこれまでの時代を作ってきました。そしてこれからも、私たちの手によって未来が作られていきます

「地球環境」や「未来」と聞くと、自分ごととは思えないほどの「大ごと」に感じてしまいます。ですが、実はスキンケアやメイクアップのツールが、そのつながりを示してくれていました。

自分の肌をケアするコスメ、選んだそのコスメが多方面に配慮されたものであったなら、その選択は、サステナブルであり、自ずと地球環境にも優しい選択になっているのではないでしょうか。私は、そんな選択のできる自分でありたいと願い、これからも必要な知識や経験を重ねていきたいと思っています。

動物の目線、地球全体の安全、そして自分自身の幸せを考えると、日々手にする身近なアイテムを見直してみるのも、より良い未来に向かう一つの選択肢かもしれません。

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