初心者でも気楽に楽しめる!アートの世界へ誘うオススメのマンガ、エッセイ、絵本を紹介!

○○の秋といえば、皆さんは何の秋を想像しますか?

様々な楽しみが待っているこの季節、やりたいことは一つに絞りきれませんよね。そこで今回は、読書とアート、2つの秋を同時に楽しめるマンガ・エッセイ・絵本をご紹介!

アートの専門書は敷居が高いという方も、アートを題材にしたマンガなら手に取りやすいのではないでしょうか?アート好きの方も、アートの楽しみ方がよくわからないという方も。そして大人から子供まで読書を通して気軽にアートに触れることができます。

この秋は、読書でアートの世界を巡ってみませんか?

熱く儚いアートマンガ

『ブルーピリオド』

10月からアニメがスタートした『ブルーピリオド』

最初にご紹介するマンガは、『ブルーピリオド』。ひょんなことから絵を描くことに魅了された主人公が、2年間で美大最難関の東京藝術大学の合格を目指す物語です。作者が美大出身ということもあり、美大を目指すまでの道のりがリアルに描かれています。

その中で、「好き」と「努力」が才能をつくると教えてくれるので、スポーツマンガのように熱くなってしまいます。主人公はアートの初心者であるので、一緒にアートの基礎知識を学べるのも魅力。絵を描いたことがない人は、絵を描く人の目線になって絵の鑑賞ができるようになるかもしれません。

また登場人物たちが描く絵は、美大生など絵描さんが実際に描いているというところがこのマンガのすごいところ。画家名もしっかり載せており、描き手へのリスペクトが感じられます。10月からアニメがスタートしたので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

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『ルーヴルの猫』

米国アイズナー賞受賞作『ルーヴルの猫』

続いてご紹介するのは、マンガ界のアカデミー賞である、米国アイズナー賞を受賞した『ルーヴルの猫』。20世紀少年や東京タラレバ娘といった人気作も受賞した賞です。

お話は、ルーヴル美術館に住み着く猫が、名画から聞こえてくる声に導れて絵の中の世界に迷い込んでしまうというもの。美術館に猫がいると想像するだけでワクワクしてしまいますよね。静かで繊細な世界観で、本当に絵画から声が聞こえてくるかもしれないというリアルさがあります。

読後は絵画を観たときのような余韻を感じる美しい作品。美術館に行ったらきっと絵に耳を傾けてしまうかもしれません。

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美しい言葉から絵画の新たな一面を知る、アートエッセイ

『山内マリコの美術館は一人で行く派展 ART COLUMN EXHIBITION 2013-2019』

軽快な語り口が心地よい『山内マリコの美術館は一人で行く派展 ART COLUMN EXHIBITION 2013-2019』

作家の山内マリコさんが、実際に足を運んだ美術展をレポート形式で紹介しているエッセイ。日本で開催された美術展(なんと7年分!)のレポートなので、アート好きな方は「行ったことがある!」という展示を見つけられるかもしれません。

美術展の雰囲気や展示作品をわかりやすく描写しているので、読者を展示会場に連れていってくれるような臨場感があります。美術展の感想もとても素直に語られています。他の人は絵を観たときこんな感想を持つんだ…という発見と、これまでの自分の鑑賞を振り返ってみたくなるエッセイです。

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『日のあたる白い壁』

江國香織さんの美しい言葉にうっとり。『日のあたる白い壁』

美術館に行くのが趣味という江國香織さんが、これまでに出会ったときめく絵画を紹介するエッセイ。

マネやセザンヌ、ゴッホなど、江國さんの小説のような穏やかな絵画が紹介されています。絵画を見たときに感じる感情を、江國さんが美しく言語化。画家と作品の愛が感じられるおすすめの作品です。

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『偏愛ムラタ美術館』シリーズ

村田喜代子さんのアート愛に触れる『偏愛ムラタ美術館 展開篇』

直木賞作家の村田喜代子さんが偏愛する画家の作品を紹介するエッセイ。これまでに『偏愛ムラタ美術館』『偏愛ムラタ美術館 発掘篇』『偏愛ムラタ美術館 展開篇』と全部で3冊刊行されています。

3作目の『偏愛ムラタ美術館 展開篇』では斬新で奇妙、一度観たら忘れられない作品が紹介されています。村田さんは西洋画より日本画が好きということもあり、長沢芦雪や会田誠、つげ義春など日本人画家の作品もたくさん登場します。絵画を真っ直ぐ捉え、作品が生まれた背景を深く考察しています。

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絵画の楽しみ方を教えてくれる、アートの絵本

『ケイティのはじめての美術館』

絵の中を冒険!『ケイティのはじめての美術館』

おてんばな女の子ケイティが、美術館に飾られた絵画の世界に飛び込んでいってしまうというストーリー。

絵の中の婦人と優雅にお茶をしたり、抽象画のモチーフを遊び道具にしたりと、ケイティが絵の中で楽しそうに過ごしているので、つい羨ましい気持ちに。絵本の中に出てくる絵画は、すべて実在する絵画。作家がイギリス人ということもあり、イギリスのロンドンナショナルギャラリーとテートギャラリーで展示されている作品が登場します。

絵の中に入ったら何をしてみたいか。大人も子供の気持ちになって考えてみたくなる作品です。

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『こどもと絵で話そう ミッフィーとフェルメールさん』

ミッフィーと一緒に美術鑑賞。『こどもと絵で話そう ミッフィーとフェルメールさん』

こちらはミッフィーが絵画の鑑賞をリードしてくれる絵本。

一人の画家が描いた数々の絵画を紹介しており、フェルメールの他に、マティスや北斎版も販売されています。絵の中の「これなんだろう?」という部分を拾い上げ、子供にわかるように解説してくれます。平面に描かれている絵画も、背景にたくさんの物語がある。絵画の奥行きを知るきっかけとなる絵本です。

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『ローランサンの絵本 忘れないよ』

画家の心がわかる『ローランサンの絵本 忘れないよ』

続いての絵本は、絵画に描かれた人物が何をして、何を考えているかに思いを馳せていくお話。

こちらも一人の画家の作品を紹介する、シリーズものの絵本。ローランサンの他にゴッホやルノワールのお話もあります。一枚一枚画家が描いた世界に思いを馳せていくと、その画家がどのような人物であったかが見えてきます。絵画を通して画家自身を好きになれる絵本です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?どの本もアートの鑑賞に新たな視点を与えてくれる作品です。魅秋の夜長をアートの本と一緒に過ごしてみませんか?

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