自宅で楽しむ珈琲生活!コーヒー消費大国オランダの、最新コーヒー事情をご紹介!

10月になり、温かいコーヒーが美味しい季節になりました。みなさんは普段どんなコーヒーを飲んでいますか?日本ではドリップコーヒーが主流ですが、ヨーロッパでは断然エスプレッソ。

オランダではエスプレッソを2倍の水量で圧力をかけて抽出したルンゴと言われるクレマコーヒー(表面がブラウン色のクリーム状の泡で覆われたコーヒー)が一般的。通常のエスプレッソより軽く、ドリップコーヒーより深い味わいです。

今回はオランダの生活に欠かせないコーヒーのお話しです。

オランダは小さな国ながらコーヒーの消費量は世界トップクラス。

2020年のWorld Atlasによると、世界で最もコーヒーを飲む国ランキングでは、北欧四カ国についでオランダは5位。一人当たりの年間平均消費量はなんと8.4㎏です。アメリカが4.2kg、日本は3.6kgと比べるといかにオランダ人がコーヒー好きかがわかります。

コーヒー消費国トップ25(World Atlas2020)

コーヒーは、17世紀の初めオランダ東インド会社が世界へ広めたと言われています。日本では江戸時代、長崎出島にオランダ商人がコーヒーを持ち込みました。日本に西洋医学を伝えたオランダ人医師シーボルトが日本人に向けて、コーヒーを体に良い薬として紹介して日本のコーヒー文化に貢献したそうです。

ダッチコーヒー=オランダのコーヒー??

日本では水出しコーヒーの事をダッチコーヒーと呼ぶことがあります。ダッチ(Dutch)とはオランダのことですが、オランダではこの水出しコーヒーはあまり浸透していません。

オランダを含めヨーロッパではコーヒーは基本的に温かい飲み物。最近ではカフェのメニューでアイスコーヒーの文字を目にするようになりましたが一般的にはホットコーヒーが主流です。

ダッチコーヒーはその昔、ヨーロッパの貿易商がアジアに向かう船旅の途中で開発されたと言われています。貿易商が立ち寄ったアジア圏、暑い国々でダッチコーヒーが広まりましたが、オランダを含むヨーロッパでは全く人気が出なかったそうです。

それでも最近はスターバックスなど一部のカフェではアイスコーヒーのメニューを見かけるようになりました。

スーパーマーケットのコーヒー売り場

オランダのスーパーマーケットのコーヒー売り場はとても充実しています。

焙煎した豆、それを挽いた粉状のものの他、エスプレッソコーヒーメーカー用のポーションやパッドなどバラエティも豊富です。

逆に日本でよく見かけるような、不織布製のフィルターを直接コーヒーカップにセットするドリップバッグやペーパーフィルター、インスタントコーヒーはあまり見かけません。

スーパーマーケットのコーヒー売り場

日本でもおなじみになったネスプレッソのカプセルコーヒー。オランダでもネスプレッソの純正カプセルは正規のネスプレッソブティックに行かないと買えません。しかし、スーパーにはスターバックスブランドやスイスDelica社のカフェロイヤルなど、ネスプレッソ互換カプセルが置いてあります。手軽に買えて安くておいしいと人気です。

この日はスタバのカプセルの特売日でした

オランダの大手電気メーカーフィリップス社センセオのパッド式コーヒーのコーナー。ヨーロッパの家庭用コーヒーメーカーとしてはダントツのシェアを誇ります。

センセオ純正パッドの他に、センセオ互換パッドが色んなメーカーから出されています。人気はオランダの老舗コーヒーメーカー、ダウ・エグバーツ(douwe egbert)やぺルラ(perla)など。36杯分の袋が€4前後、一杯あたり20円以下のお手軽価格で売られています。

バニラ風味のカフェラテやチョコ味のカプチーノなどもあります

コーヒー用のミルクのコーナー。日本と同じパウダータイプや小さいポーションもあります。コーヒーミルク(Coffie melk)=エバミルク(無糖練乳)です。

自宅用には大容量のガラス瓶や紙パックが主流です

お店の売り場の中に、無料のコーヒーコーナーが設けられているところもよく見かけます。お買い物の途中で休憩したり、おしゃべりするための場所です。日本の無料休憩所の緑茶サービスに似ていますね。

大手スーパーマーケットユンボ(JUMBO)のコーヒーコーナー

自宅で楽しむコーヒーあれこれ

オランダ人は自宅でゆっくりコーヒーを楽しむ人も多く、本格的なエスプレッソマシンを持ってるお宅も多いです。食後に美味しいコーヒーを入れるのはオランダ紳士のたしなみだとか。オランダの家庭用コーヒーメーカーをタイプ別にご紹介します。

◆ポッド式コーヒー「センセオ」(SENSEO) 

オランダの大手電気メーカーフィリップス社のポッド式コーヒーブランド。

直径約6cmのパッドに1杯分ずつのコーヒーが入っていて、このパッドと水をセットしてスイッチをオンするだけで豊かなクレマの泡立ちコーヒーが楽しめます。

(日本にも参入していた時期があったようですが、残念ながら現在は撤退しています。)

我が家のセンセオマシン、パッドを入れておく専用の缶もあります

特徴的なのはコーヒーの注ぎ口が2つついていること。

一人で飲むときはパッドひとつ、二人で楽しむときは専用の受け皿にパッドを二枚重ねて、カップを二つ並べておけば2杯同時に抽出することができます。

コーヒーの粉がパッドに密封されているので粉が飛び散らず、取り扱いが楽々です。

最近ではカフェラテやカプチーノなどミルクフレーバーのパッドも登場して、ミルクの泡立ちコーヒーを手軽に楽しめるようになりました。我が家では朝たっぷり飲みたい時やカプチーノを楽しむ時に使っています。

通常の一人用パッ(左)とカプチーノ用パッド(右)

◆カプセル式エスプレッソ「ネスプレッソ」(Nespresso)

日本でもおなじみになったネスプレッソ。コーヒーカプセルをセットして手軽にエスプレッソが味わえます。アルミのポーションは風味が逃げないので、色んな種類を少しずつ買い置きしてその日の気分で楽しむことができます。作業中など濃い目のコーヒーで気分を引き締めたい時はこちらのマシンを使います。

カプセルをセットしてボタンを押すだけ

◆モカエキスプレス「ビアレッティ」

直火式エスプレッソマシン、マキネッタ。ビアレッティ社はイタリアの老舗コーヒーブランドです。

使い方は実はとっても簡単。水とコーヒー粉をセットしたら直火に3~4分掛けるだけ。

ポコポコと音と部屋に広がるコーヒーのいい香り♬

平日は先述の電動コーヒーメーカーに頼ってますが、休日の朝は手動のミルで豆を挽いてマキネッタでゆっくりコーヒーを入れてリラックスするのが最近の楽しみです。

ビアレッティのモカエキスプレス

日本でも比較的安価で売られているようなのですが、購入する際には一点だけ注意点が。

サイズ選びは「日常的に淹れる容量を選ぶ」ということです。

1人用(50㏄)の小さなサイズから、一度に11カップ(810㏄)淹れられる大きなものまで色々なサイズがありますが、容量通りの分量しかつくることができません。豆の量を減らして火にかけても抽出に必要な圧力が得られず美味しいコーヒーになりません。6カップ用では2カップ分だけ淹れるとかができないのです。

大は小を兼ねません。1度に淹れたい分量をよく吟味して、適量のサイズを見つけることをおすすめします。

◆パーコレーター(循環式コーヒーメーカー)

パーコレーターとは挽いた豆と水を入れて直接火にかけて使う循環式コーヒーメーカーです。19世紀頃にフランスで考案されたそうです。一度にたくさんのコーヒーを淹れられるし、ろ過器を取り出せば普通にお湯を沸かすケトルとしても使えるので、現在は様々なアウトドアメーカーから発売されています。

下の写真はGSIというアメリカのアウトドアブランドのもの。キャンプやピクニックに持っていくことが多いです。

後ろに見えているのは古いオランダ製。アルミとガラスでできています

ロックダウン中、国内のカフェが全て閉鎖されていた間、このパーコレーターが屋外で大活躍しました。外出もままならなかったので、気分転換に近所の公園でお手製サンドイッチを持参してピクニックしたり、お菓子と一緒におやつタイムを楽しんだり。

自宅で軽めのコーヒーをたっぷり作りたい時にも便利です。

ロックダウン中の公園で。サイクリングやピクニックを楽しむ人がたくさんいました。

秋の夜長に“おうちで味わうコーヒー”

いかがでしたか?

今年の夏は外出自粛や飲食店の営業規制など、不自由な思いをされた方も多かったと思いますが、秋の訪れとともに少しずつ日常が戻りつつあります。秋の夜長にゆったりコーヒーを味わう際の参考になれば嬉しいです。

ネスプレッソ日本公式サイト https://www.nespresso.com/jp/ja/
センセオ公式サイト(オランダ語)  https://www.senseo.nl/
ビアレッティ日本公式サイト https://bialetti.jp/
GSI Outdoors 日本公式サイト https://gsioutdoors.jp/

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オランダ人は、自宅でコーヒーを楽しむ達人であるだけでなく、行きつけのカフェでも自宅同様に楽しんでいます。そこで、オランダ在住ライターchikaさんが、オランダのカフェ文化について詳細に紹介してくださいました。街の至るところにカフェが根づいたオランダのカフェ文化の魅力とは?

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