くらし

「森のきのこ倶楽部」サンゴハリタケの18日間連続栽培レポート!数量限定の栽培キットで育てました!

めずらしいきのこ」との出会い

そのきのこに出会ったのは、Twitterがきっかけでした。

「めずらしいきのこ……栽培キット……何のきのこだろう?」

「森のきのこ倶楽部®」さんのツイートを読んでサイトに行くと「めずらしいきのこ」の栽培キットが数量限定で発売、近日中には名前が発表されるとありました。

「めずらしいきのこ」「限定販売」という言葉の術中にはまってしまい、私は「森のきのこ倶楽部」の楽天市場店をしょっちゅう確認して、何のきのこか発表されるのを待ちました。

そしてそれが「サンゴハリタケ」だということがネットで発表されました。

これは確かにレアです! サンゴハリタケとは、いわゆるきのこ型をしていない、たとえるなら白い珊瑚から細かい針が生えているようなきのこです。私はこの時点でサンゴハリタケを図鑑でしか見たことがありません。これは見てみたい。育ててみたい。

「経験者向け」というのが気になりますが、私は自宅でのきのこ栽培を何度も経験していますので、まあ大丈夫でしょう。

そしていよいよ発売日。発売開始時間を見計らってまでPCから注文してしまいました。

それにしても、このきのこ、姿が変わっているだけでなく、食用にもなるというではありませんか。栽培体験に加えて、未知の味。これは楽しみです。

栽培キット、我が家に到着する

めずらしいきのこの栽培キットが、宅配便で到着しました! 待ってました!! うきうきと梱包を解きます。

緑の箱がかわいいです。

さらに開けます。

そして、その中から出てきたのがこれです!

これは菌床と言いまして、おがくずや栄養分などで作った、きのこを栽培するための培地のことです。この菌床には、すでにサンゴハリタケの菌も植え付けてあります。万事整えてあって、水をやるだけにしてあるから、栽培キット。

すぐに栽培を始めてください、とのことだったので、そうします。何だか甘い香りがするような。

今気づいたのですが、室温を20℃〜10℃に保つ必要があるということが栽培の条件らしいです。ここのところ最高気温は20℃を超えているので、ちょっと心配です……まあ、これはエアコンと温度計で何とかしましょう。

袋を切り取り、菌床の表面をスプーンできれいにして、菌床を水につけて30分。

水を切って、栽培袋に入れて、袋のはしをクリップで止めます。栽培の始まりです。

栽培1日目(2022/5/24)

栽培袋に入れた菌床を、パソコンなどのある作業部屋の真ん中あたりに置きます。そして20℃にするためにエアコンを入れます。5月なのに。

それにしても、20度は半袖だと寒い! あわてて隣の寝室に行きます。

冷房の効いた部屋にきのこがいて、世帯主(私)が空調のない部屋にいる……めずらしいきのこだからこそ許されることです。

栽培2日目(5/25)

今日も京都は要冷房。菌床は変わりない様子。霧吹きで水をたっぷりめに与えます。

夜になったので、説明書に従って、発泡スチロールの箱に菌床を入れ、ベランダに。保冷剤もインしてみました。夜、菌床の温度を上げないようにするためです。

栽培3日目(5/26)

今日もあまり変わりません。

栽培4日目(5/27)

変わらず。

栽培5日目(5/28)

あまり変化がなくちょっと不安に。

栽培6日目(5/29)

不安がつのります。

そこに、森のきのこ倶楽部®さんからTwitterでアドバイスが。

空調をつけない状態で、うちで一番涼しい部屋は北向きの寝室です。

その寝室でさえ、27℃。いつ部屋が冷めるか分からなかったので、エアコンをかけたまま就寝しました。

目が覚めると23時。室温が19℃まで下がっていたので寝室の窓際へ移動です。雨も降っているので、ちょうど良い感じです。

ただ人間にはちょっと寒いので、冬布団を出します。

寒すぎて2時30分に起きてしまいました……以前ヒラタケの胞子で一時的に喘息を起こしたこともありますし、人はきのこと同じ部屋で寝ないことをお勧めします。

でもここは寝室だし、眠くもあるし……

眠い‥‥寒い……

寒いはずで、室温は17℃まで下がっていました。思い切って起きます。

栽培7日目(5/30)

今日も変化が感じられないまま、思いついて直射日光とエアコンの風をカレンダーを使ってガード。

中途覚醒してエアコンを止め、めずらしいきのこを寝室の窓際に移しました。

栽培8日目(5/31)

今日もあまり変化がありませんでした。朝は変化があったように思えたのですが、夕方見たらそうでもなかったです。室温が高いので、またエアコンかけっぱなしで寝室で就寝。深夜に起きてエアコンを止めて菌床を寝室へ。

栽培9日目(6/1)

朝起きてみると何の変化もなし……中途覚醒までして尽くしてきたのに、あんまりです。

しかし、よくよく見ると、白い星のような、イガイガの粒がぽつり、ぽつりと見えます。

変化が、あった……?

これはもう、変化ありとしていいのではないでしょうか?

カレンダーで暗くしようかと思いましたが、曇りだし、今はこのままでいいでしょう。光はきのこに教えてあげないとうまく育ちませんから(直射日光はダメです)。

家で一番涼しい部屋は今日もまた27℃。仮眠をとって室温が下がるのを待ちます。深夜に菌床を移動させ就寝。

栽培10日目(6/2)

夜が明けると、菌床にはっきりと白いイガイガが見えます。しかもいくつも。これはもう、変化ありでしょう!

霧吹きで軽く菌床に水、栽培袋の内側にも霧を吹きます。暇さえあれば、イガイガを思わず見つめてしまいます。いくつかははっきりと大きくなっているように見えます。

1:30(厳密には11日目)、寝室に移動。

栽培11日目(6/3)

朝起きると、いい感じに育っているようです。がんばれー

外出から帰宅した、夕方の様子がこちら。

少し大きくなっている! これは期待できます。ドキドキします。

栽培12日目(6/4)

このあと、置き方を横に180°回転させてみました。

エアコンをつけっぱなしで外出。なのに帰りが遅くなってしまいました。エアコンはつけてきたから室温は大丈夫でしょうが……

ただいまー

うわあ

増えてる……

栽培13日目(6/5)

順調に育っています。

今日もエアコンつけっぱなしで外出。また帰りが遅くなってしまいました。

ただいまー

おおっ!

また増えてる……

栽培14日目(6/6)

もこもこ感が増してきました。かなりふさふさしています。今日は涼しいので、朝の間は常温で様子を見ることにします。室温が上がってきたのでエアコンの部屋に移動。

どうも、サンゴハリタケは主に昼間に育っているような気がします。要観察です。

でも、果たして説明書のように大きくなるのか、再び不安がつのります。

室温にメリハリをつけるため、夜もエアコンをつけました。室温を17℃くらいにします。

栽培15日目(6/7)

もこもこと成長しています。ただ、菌床の茶色い部分が完全にきのこに覆われていないのが気になります。

23時、 菌床を寝室に移動。

栽培16日目(6/8)

昨夜から肌寒いので、エアコンを入れずに済んで助かりました。でも、私は寒くてだるいです。

夕方にはこんなになりました。

アップにすると、迫力が分かります。

8時ごろ菌床をエアコンの部屋に移動。

栽培17日目(6/9)

早朝2時、菌床を寝室に移動。

翌朝、撮影後、菌床をエアコン部屋に移動。

はじめと比べると、だいぶ育ってはきていますが、果たして説明書のように大きくなるのか、さらに不安になってきています。過去の栽培写真と見比べて、自分を安心させます。

栽培18日目(6/10)

そろそろ時期が来たようです。

これがみんな揃った最後の写真。

先が茶色くなったら育ちすぎ、ということで、いよいよ採取します。

育ちきったものを、根本から折りたたみナイフでそっと採ります。

ぽろっと意外に簡単に採れました。

採取して、どうするかと言えば。

めずらしいきのこを食す!

というわけで、育ったサンゴハリタケを頂くことにしました。

お味噌汁やお吸い物にすると良い、と説明書にあったので、お吸い物にすることにしました。けれど、出汁をとっている余裕がなかったので、市販の「はまぐり汁の素」を使ってみます。

まずさっとサンゴハリタケを湯がいて、ザルに取り、

はまぐり汁に加えてちょっとだけ煮ました。そして、お椀に盛り付けます。

さて、お味は?

歯ごたえが独特で、初めての人は「これ、きのこ?」と思うでしょう。では何か、ということになると、やっぱりきのこしかありえないのですが。

強いて言えばヤマブシタケの食感に似ていますが、もっとほろっと口の中でほどける感じ。よく汁を吸っていい味になっています。美味しいです。

まだ栽培は続きますが、ひとまずここで一区切りつけましょう。

まとめ

もともとこのキットは「経験者向け」とうたっています。きのこ栽培キットの中では栽培が特に難しかった、ということは申し上げておきます。

きのこ栽培キット全般がこんなに難しい訳ではないです。初心者の方はシイタケが育てやすさ・コスパ的におすすめです。なお、夏ならキクラゲ。

日本は地域によって気温(室温)は様々です。この栽培を行った京都はどちらかというと夏は暑い方なので、繊細なサンゴハリタケには時期が遅めだったと思います。今回は限定発売で、どうしてもチャレンジしたかったので、空調を使わざるを得ませんでしたが、これは仕方ありません。

それだけの魅力はあったと申し上げたいです。

今回は、めずらしいきのこサンゴハリタケを育てて、眺めて、さらには食べることまで出来てよかったです。

いろいろ満足した今はただ、電気代の請求だけが怖いです。

今はまた別の「めずらしいきのこ」の栽培キットが販売されているようです。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。めずらしいきのこだけでなく、それほど栽培が難しくないきのこなら、子供さんの夏休みの自由研究にもいいのではないでしょうか。

森のきのこ倶楽部®(楽天市場)

https://www.rakuten.ne.jp/gold/drmori1/

堀 博美

投稿者の記事一覧

神戸出身、京都在住のフリーライター。専門はきのこ。きのこライターとしての主な仕事に、書籍「きのこる キノコLOVE 111」(山と渓谷社)「ときめくきのこ図鑑」(山と渓谷社)「ベニテングタケの話」(山と渓谷社)「珍菌」(光文社)「毒きのこに生まれてきたあたしのこと。」(天夢人)などがある。WEBや雑誌、新聞などにも執筆経験あり。

一方で、長年現代アートに携わり、現在も制作活動を続けている。
きのことアートはライフワーク。その他、珍しいお菓子、京都街歩き、同人誌イベント、音楽鑑賞(米良美一さん推し)などに興味がある。

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