「福岡市内を観光したいけれど、あまり時間がないから、アクセスがよくて博多や空港から近い場所に行きたい!」そんなときには、大濠公園がおすすめ。
大濠公園は福岡市の中心部に位置する、大きな池が特徴的な公園です。園内は緑が豊かなだけでなく、日本庭園や美術館・能楽堂など様々な施設が揃っていることから、市民の憩いの場として県内外の人々に親しまれています。
この記事では、大濠公園が大好きな筆者が、公園の魅力とおすすめの過ごし方を紹介します。福岡への旅行を計画している方や、旅行気分を味わいたい方は、ぜひ読み進めてみてください。
大濠公園はこんなところ
大濠公園は、福岡市の中心部に位置する県営公園です。
福岡城の外濠を利用した大きな池があることが特徴で、公園の総面積は39万8,000㎡、池の大きさはなんと約22万6,000㎡もあります。
数字だけを見てもあまりピンとこないかもしれませんが、東京ドームの広さが約4万7,000㎡なので、東京ドーム5個分もの広さがあると考えると、その大きさに驚くのではないでしょうか。
福岡を代表するスポットとしても知られているため、写真や映像を見たことがある方も多いかもしれませんね。池の周辺には、一周約2kmの遊歩道が設置されています。休日はランニングをする人や、ペットの散歩をする人、家族連れなど多くの人でにぎわっています。
また園内では球根の植え付けやカヌー体験・イルミネーションなどの様々なイベントも実施され、市民を中心とした幅広い世代の人に愛されています。
筆者が感じる大濠公園の魅力
筆者が感じる大濠公園の魅力は、街の中心部にいながら、自然の多い空間でリフレッシュできるところです。
大濠公園は非常にアクセスのよい場所にあり、最寄り駅「大濠公園駅」は、九州一の繁華街である「天神駅」からわずか地下鉄で2駅と好立地。「大濠公園駅」からは、徒歩2分程度で公園の入り口にたどり着きます。
都会に住んでいると、リフレッシュのために緑の多い場所に行きたいと思うことも多いですが、遠い場所だとなかなか足を運びづらいですよね。
しかし大濠公園は新幹線の発着駅である「博多駅」や中心部の「天神駅」からも移動しやすいため、行きたいと思った時に、ふらりと公園を訪れることができる点が大きな魅力だと感じています。
光が反射してキラキラと輝く水面や、四季折々の花々、野鳥や水辺の生き物などをじっと眺めていれば、しばし現実を忘れ、静かな時を堪能できます。
また園内には、美術館や日本庭園などの様々な施設が揃っているため、緑の多い環境でリフレッシュするだけでなく、同時に芸術や文化に触れられることも魅力の1つです。
次章では、公園での楽しみ方について紹介します。
大濠公園のおすすめの過ごし方
大濠公園はとても広いため、はじめて訪れた際には、どう過ごそうか迷ってしまうかもしれません。ここでは、筆者おすすめの4つの過ごし方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
①何もせずにゆったりとする
大濠公園を訪れた際に一度は試して欲しい過ごし方は、何もせずにゆったりと景色を楽しむことです。
現代人は何かと忙しいため、普段は様々なことに追われ、なかなかゆっくりできない方も多いのではないでしょうか。旅行中でも、スマホが手放せない方も多いかもしれませんね。
いつもとは違う場所を訪れた時だけでも、インターネットから離れて、何もせずにゆったりしてみてはいかがでしょう。
公園内には複数箇所にベンチが設置されているほか、池を見ながらお茶を楽しめるカフェが5ヶ所もあります。カフェはどこも大人気で、特にスターバックスはお店の外まで長い列ができていることも。テイクアウトした飲み物を片手に散歩したり、店内から池を眺めたりするのも楽しいです。
もしお茶をしてゆっくり過ごしたい場合は、お昼過ぎから夕方にかけての時間帯がおすすめ。
太陽の光が水面に当たってキラキラと輝く様子がとても美しく、いつまでも眺めていられます。ぼんやりと景色を眺めていれば、いつの間にかすっきりとした気持ちになってリフレッシュできますよ。たまには、のんびりと時間を気にせずに過ごしてみてはいかがでしょうか。
②四季折々の植物や生き物を眺める
園内には様々な植物が植えられており、四季折々の花々を楽しめることも大濠公園の魅力の1つです。公園を訪れた際には、ぜひ植物や生き物の観察も行ってみてください。
池の周囲にはコブシやハナミズキ・クロマツなどの約130種・1万本もの樹木が植えられ、一年を通して様々な花々を楽しめます。
春に公園を訪れるなら、お花見がおすすめ。大濠公園に隣接している舞鶴公園は桜の名所としても知られており、毎年多くの人が美しい桜を見ようと足を運びます。夜桜を楽しめるライトアップイベントも開催されるため、遅い時間に公園を訪れれば、また違った雰囲気を味わうことができますよ。
また園内には、カメやマガモ・サギ・コイ・フナなどの様々な生き物が生息しているほか、冬には、ユリカモメやホシバジロ・オオバンなどの渡り鳥が越冬にやってくるため、池の中がよりにぎやかに。毎年、渡り鳥の数の多さには驚かされます。
あまりに多くの鳥がいるため、筆者は大濠公園に行くようになってから、バードウォッチングが趣味になりました。池にプカプカと浮くかわいい鳥にも、ぜひ注目してみてください。
③芸術に触れる
園内の散策とあわせて、美術館を訪れてみるのもおすすめです。園内には、「福岡市美術館」という美術館があります。
「地方の美術館でしょう」と思うかもしれませんが、
- ミロやダリ・ウォーホルなどの20世紀を代表するアーティストの作品
- 重要文化財に指定されている茶道具
- 仏教美術
- 現代美術作品
など、約16,000点ものコレクションを所有している美術館でもあり、コレクション展も見応えたっぷりです。
また福岡市美術館は、収蔵作品だけでなく、その建築でも注目されることが多い美術館です。
設計は「東京文化会館」や「東京都美術館」の設計でも知られている巨匠・前川國男が手掛けており、老朽化によるリニューアルの際にも、前川氏の建築意匠を継承して工事が行われました。
館内にはミュージアムショップやカフェ・レストランなどもあり、所蔵品をモチーフにしたグッズはお土産にもぴったりです。さらに建物の周辺には草間彌生の『南瓜』やインカ・ショニバレCBE『ウィンド・スカルプチャー(SG)Ⅱ』などの立体作品も複数展示されているため、ぜひ周囲をぐるりと回ってみてください。
④歴史を感じる
大濠公園の池は福岡城の外濠を活かしたものであるため、公園から少し足を伸ばすと、かつてあった福岡城の城跡を見ることができます。
残念ながら大濠公園の中に城跡はありませんが、公園に隣接している舞鶴公園には、重要文化財に指定されているやぐらや複数の門・石垣などが残されています。
天守台からは福岡の街を一望でき、大濠公園はもちろん、福岡タワーやPayPayドームなども見渡せて、とても気持ちのよい景色を味わえますよ。
また城跡近くにある資料館の「福岡城むかし探訪館」では、古地図や再現模型から、当時の福岡城の様子を知ることができます。歴史好きな方は、ぜひ城跡とあわせて資料館にも足を運んでみてください。
さらに城跡内には「二の丸梅園」と呼ばれる梅園があり、冬には約270本もの梅の木が花を咲かせます。冬に福岡を訪れた際には、紅白の梅が咲き誇る美しい梅園を訪れてみてはいかがでしょうか。
大濠公園は福岡旅行の際にぜひ訪れて欲しいスポット
この記事では、福岡市の中心部に位置する「大濠公園」について紹介しました。
大濠公園は福岡城の濠を活かした広い池が特徴的な公園で、福岡市民を中心とした多くの人に愛されている場所です。
何もせずにカフェでのんびり過ごしたり、散歩をしたりして過ごすのがおすすめ。
博多駅や天神駅からもアクセスが良い場所にあるので、福岡市内でどこかに行ってみたいと思った際は、ぜひ足を運んでみてください。