私は2021年7月にセキセイインコをお迎えし、その可愛さに見事にハマッてしまいました。
そして、インコの魅力をお伝えしたくて2021年8月に
私は2021年7月にセキセイインコをお迎えし、その可愛さに見事にハマッてしまいました。
そして、インコの魅力をお伝えしたくて2021年8月に
我が家のセキセイインコ「雨」には、たくさんの幸せをもらっており、2022年2月には新しくウロコインコの「晴(はれ)」をお迎えしました。
ウロコインコもヒナの状態でお迎えしました。なので、飼い始めた当初は、人間が幼鳥に餌を与える挿し餌が必要でした。
セキセイインコでしたら、飼育本が何冊もあったり、インターネットで情報を得たりできます。しかし、それに比べてウロコインコは飼育本もあまりなく、挿し餌についてのネットでの情報も少ないのです。
お迎えしたお店で挿し餌の作り方や回数は聞いていたのですが、1回に何グラム食べさせればいいのかさえわからず、私が食べさせている量が足りているのかどうか心配でした。
いろいろ検索して、やっといくつかの個人ブログでのウロコインコ挿し餌記録が見つかったので、それを参考に挿し餌をしました。
情報のあまりない、ウロコインコの挿し餌。
これからウロコインコのヒナを飼育する方に、少しでも参考になる情報があればいいなと思い、我が家の挿し餌記録をまとめてみました。
この記事では
・ウロコインコとはどういうインコ?
・挿し餌の記録
・初飛行の時期
・一人餌(*)への移行の経緯
について書いています。
一つ注意点ですが、私はインコのプロではなく、ただセキセイインコとウロコインコを飼育しているだけの素人です。今回の私の方法が正しいというわけではなく、ウロコインコのヒナを飼育する際の参考として読んでいただければ幸いです。
*一人餌:挿し餌の時期を過ぎ、鳥が一人で餌を食べること
ウロコインコの正式名称は「ホオミドリウロコインコ」、全長約26センチ、体重60~80グラム、ブラジル南部およびボリビア南東部が原産地です。
ウロコインコはさまざまなカラーがあります。
ワキコガネウロコインコ、パイナップル、シナモン、ターコイズ、バイオレット、サンチーク、ムーンチーク、ミント…、これ以外にもまだたくさんあるようです。
我が家の晴は、原種の「ノーマル」です。
性格は、一般的に活動的で社交的、甘えん坊で飼い主によく懐く。ただし、モノをかじる習性があり、興奮すると噛むこともあり、噛み癖がつきやすいと言われています。
ウロコインコの晴をお迎えしたのは、晴が33日齢のときでした。
朝、挿し餌をしてもらってのお迎えで、お昼の体重は73グラム。
その日のお昼に挿し餌をあげたのですが、慣れないところに来た緊張と、挿し餌方法が変わったためか一口も食べませんでした。
お迎えしたお店では、チューブを用いて挿し餌をしていました。私はヒナの挿し餌用のスプーンで挿し餌をしたので、スプーンに戸惑ったのでしょう。
以下が、33日齢(お迎え当日)から39日齢までの体重の記録です。
挿し餌前に体重を量り、挿し餌後に体重を量れば、何グラム食べたかがわかります。
お店では1日2回の挿し餌だったようですが、私は
・小さなうちにできるだけ食べさせ、しっかりした体を作りたい
・晴の一度に食べる量が少なかった
ことから、1日4回を目安に挿し餌をしました。一回に食べた量で考えるより、一日で食べた量のトータルで考えました。
挿し餌をした時間は、朝、昼、夕方、寝る前です。
鳥には「食滞」という症状があります。それは「そのう」という、食べたものを一時的に貯蔵しておく器官が空っぽになっていないときに挿し餌をすると、食べ物がそのうの中で固まってしまう状態です。
最初はこれが怖く、そのうの状態を確認しながら挿し餌をしました。
35日齢、つまり我が家に来て2日目の夜に、やっと晴の鳴き声を聞きます。それまでは、一言も声を発していませんでした。
緊張していたのでしょうね。
少しは緊張がとけたのかなと思い、嬉しかったです。
36日齢くらいまでは、そのうを確認しながらの挿し餌をしていましたが、自ら「お腹すいた」と鳴くようになったので、その声を目安にあげるようになりました。
39日齢の3回目から、挿し餌であげているヒナ用フードを変更しました。
今まであげていたのは、「ケイティー社」のヒナ専用のパウダーフード。これを挿し餌であげている方は、とても多いと思います。私も晴をお迎えしたお店がこれをあげていたので、同じものにしました。
ただ、ウロコインコのヒナ飼育方法の情報を求めていろいろ検索していくうちに、あるブリーダーさんのサイトに辿り着きました。
それがtery's birdsさん。tery's birdsさんのサイトを見ると、ウロコのヒナたちが大きい!何をあげているかといえば、tery's birdsさんのオリジナルヒナ用フードとのことでした。
晴にもそれを食べさせたいと思い購入しました。
実際にtery's birdsさんのオリジナルヒナ用フードを食べさせてみて、思ったことが2つ。
●香りがいい
とても美味しそうな香ばしい香りがします。鳥のフードだと知らない人に、ダイエットフードだよと渡したら食べると思うくらいです。ケイティーは、ちょっと人工的な匂いというか、「エサ」という匂いでした。
●ベタベタしない
tery's birdsさんのフードは、挿し餌に使った容器を洗うときにお湯だけでスッキリきれいに洗えます。ケイティーはちょっとベタベタしていて、何度もお湯で洗わないとスッキリしませんでした。また、フードが鳥の羽に付いたときも、tery's birdsさんのフードはポロッと取れたのに対し、ケイティーのフードは固まって取れませんでした。
参考:tery's birdsさんのホームページ
http://terysbirds.blog.fc2.com/
ウロコインコは大体50日齢前後で一人餌に移行するそうです。そのため44日齢くらいから体重を増やすというよりも、できるだけ体重を落とさないことを目標にして一人餌に移行する準備をしました。
実は45日齢あたりは、ウロコインコが初飛行する時期。初飛行のために体重が減りやすくなります。
この時期は体重が減るのは仕方のないことで、実際、毎朝挿し餌前にはかる晴の体重を見ても、順調に減っていっているのがわかりました。
一人餌の準備として保温していた頃から、保温しているプラスチックケースの下に成鳥用のシード(アワ、ヒエ、キビ、カナリアシード、燕麦など)やペレット(栄養がバランスよく配合された総合栄養食)をパラパラとまき、ついばむ練習をさせていました。
40日齢を過ぎて、プラケースからケージに移動したのですが、ケージに移ってからも、ケージの下にシードやペレットをまき、容器にも入れておきます。
お腹が空くと、勝手にそのシードやペレットを食べるというのが理想です。
お迎えの最初は声も出なかった晴なのに、この時期になるとバードテント(*)の中から「お腹すいた」と大きな態度でご飯を催促するようになりました。
*バードテント:鳥が利用する丸や三角の形状のテントのようなもの。そこで寝たり遊んだりできる。
晴は49日齢のときに初飛行しました。今記録を見返してみても、体重が落ちてきてから飛べるようになるんだなと感じます。
44日齢から48日齢は、晴が「お腹すいた」と鳴いたときに挿し餌をすると、ちょうど1日3回というタイミングでした。
49日齢からは、お腹すいたと鳴くと、挿し餌ではなく目の前にペレットを差し出しました。すると、ペレットを食べるので、お昼の挿し餌をせず、挿し餌は朝と夕方というペースに。
50日齢のときは、ケージの中に置いていたバードテントを一時的に撤去しました。バードテントを置いていると、ずっとそこに入っていたので、もしかしたら自分でご飯を食べる妨げになっているのでは?と考えたためです。
52日齢の朝、いつもお腹すいたと鳴いたら挿し餌をあげていましたが、この日は挿し餌ではなくペレットを目の前に差し出してみました。
すると、鳴くのを止めて、それをぱくついています。
そしてこの日、水を飲む練習をしました。
ケージの床に、水を容器に入れておいてあったのですが、もしかして飲み方がわからないのでは?と思ったので飲む練習をしてみました。
この日一日、朝の体重よりも体重が下回っていないかチェックしながら、食べている様子を観察しましたが大丈夫そうです。
これは、このままペレットで大丈夫なのではないか?と思い、その後もお腹が空いたと鳴けばペレットを差し出す作戦で、なんとあっさりと一人餌に切り替わりました!
こんなにあっさりとペレットに切り替わったのは理由があります。
それは、偶然晴の好きなペレットが家にあったこと。
シードもあげていたのですが、たまたま先住セキセイインコ用に「キラピピ」というペレットが家にあったのです。小粒で食べやすそうだったので、それを晴にあげてみたところ、大当たり!キラピピをサクサク食べだして、あっさりと一人餌になりました。
インコはそれぞれの好みがあり、どのペレットが好みかというのはあげてみなければわかりません。今回はたまたま持っていたペレットを晴が好きだったという偶然で、簡単に一人餌になりました。
現在もキラピピを食べていますが、今は中型インコ用の粒が大きいのを食べています。そしてシードも食べています。
参考:キラピピ
https://www.kyorin-net.co.jp/bird/bird03.html
挿し餌の期間は、お迎えの時期と一人餌に移行する時期によって異なりますが、大体2~3週間でしょう。過ぎてみればあっという間です。
しかし、この時期は体を作る大切な時期です。もし挿し餌が上手くいかなければ、そして一人餌の移行が上手くいかなければ、本来の体格よりも小さくなってしまいます。
また初飛行頃は体重が落ちてきます。それを知らなければ、45日齢前後にお迎えして、挿し餌をあげているのに体重が減り続ける!!と心配する方もいるかも知れません。
そんなことがないように、情報を集めようと思っても、なかなかウロコインコの挿し餌の情報がないのが現状でした。
今回の挿し餌のまとめ記事が、今ウロコインコのヒナを飼育している方、これからウロコインコのヒナを飼育する方にとって何かの参考になれば嬉しいです。
※編集部追記
記事を寄稿して下さったライター・副島かよこさんは、YouTubeでもインコたちとの生活や飼育記録を動画でまとめていらっしゃいます。かしこくてキュートなインコたちをもっと見てみたい、という方はぜひ下記リンクからチェックしてみてください!
レインボー雨晴れ日記
https://www.youtube.com/channel/UCcPel-nig6ZrtOyohY-AXKg