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京都でしか見られない日本初公開作品100点を含む約200点が来日!アンディ・ウォーホル「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」展

ポップ・アートの旗手としてアメリカの大量消費社会の光と影を描いたアンディ・ウォーホル

現在、京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」にて、ポップ・アートを牽引したアンディ・ウォーホルの大回顧展「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」展が開催中!

そちらの会場の様子や見どころ作品も合わせてご紹介したいと思います。

ウォーホルの多面性に触れられる会場構成

本展覧会はアンディ・ウォーホル美術館のコレクションのみで構成されており、門外不出の《三つのマリリン》や大型作品の《最後の晩餐》、日本初公開の100点を含む約200点の絵画や彫刻のほか、没入体験できる映像作品が展示されています。

会場は、第1章「ピッツバーグからポップ前夜のニューヨークへ」、第2章「ウォーホルと日本そして京都」、第3章「『ポップ・アーティスト』ウォーホルの誕生」、第4章「儚さと永遠」、第5章「光と影」と5つの章で大きく構成されています。

商業イラストレーターとして活躍していた初期作品から、ムーブメントの中心に存在した彼の代表作が並ぶ中期作品、宗教的なテーマを主題とした最晩年の作品まで包括的に展示され、時代背景と照らし合わせながらあらゆる視点で楽しめます。

アンディ・ウォーホルの日本愛

第1章「ピッツバーグからポップ前夜のニューヨークへ」と第2章「ウォーホルと日本そして京都」は、アンディ・ウォーホルの知られざる側面として日本愛に迫るセクションです。

第1章では、商業イラストレーターとして一躍評判となった時期の作品が紹介され、珍しく金箔や銀箔を使用した作品が展示されています。これは、ビザンティン・カトリック教の信者であるウォーホルが、教会の豪華絢爛な装飾美から着想を得ただけなく、日本の寺社で見た金箔も影響しているのだそう。

第2章では、京都滞在中に僧侶や舞妓を描いたドローイング、日本で過ごした旅程表や足取りを紹介する地図、お土産として購入した艶やかな着物なども展示。滞在中、母宛に「im OK im in Japan」と直筆で記された絵葉書を出しており、若き日のウォーホルの息遣いを感じることができるでしょう。

晩年、偉大な画家のアイコニックな作品を元にした作品のうち、葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を選んだことについて、「浮世絵という版画技法に共通するものを見出したことも理由の一つかもしれません。」と、本展キュレーターのホセ・カルロス・ディアズ氏が講演で語ってくれました。

最後に…

アンディ・ウォーホルは、当時広く普及していた人気商品や数多くの有名人をモチーフに、ポピュラーカルチャーを積極的に取り込み、新たなポップ・カルチャーを定義することにより、これまでの芸術に対する価値や概念を反覆しました。

今尚、現代と共鳴する数々の作品は、アートのみならず音楽、ファッション、マスメディアなど、さまざまなジャンルの表現に影響を与えつづけています。

ポップ・アートの時代を彩った芸術家がどのようなことを考えていたのか、そんな彼のパーソナルな側面にも触れられる貴重な機会となる「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」展に、ぜひ足を運んでみてくださいね。

【情報】
「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」
会期:2022年9月17日~2023年2月12日
会場:京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」
   京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし祝日の場合は開館)、12月28日~1月2日
公式ウェブサイト:https://www.andywarholkyoto.jp/

新 麻記子

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。

日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に…#日本酒がある暮らしをコンセプトにしたメディア&コミュニティ『酒小町』の編集長をつとめるほか、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

Instagram:@shin_makiko

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