楽活をご覧のみなさま、こんにちは!
私は現在、日本から9,000km離れたドイツから100%リモートワークでライター業を中心としたフリーランスとして働いています。
ドイツに移住してからはフリーランスの利点を活かし、仕事のかたわら博物館や工場、美術館見学などに参加しながら『楽活』へ寄稿させていただいております。
ですが、今までドイツのクリスマスマーケットについて言及していないことに気が付きました!(汗)
ということで今回はこの場を借りて、当方のドイツ・オンラインツアーでも多くのご参加者様に人気だったカッセルで開催されている「おとぎ話のクリスマスマーケット」について、実際の写真を交えながらご紹介したいと思います。
この記事を通して、本場ドイツのクリスマスマーケットと小規模都市ならではのアットホーム感のある雰囲気を疑似的に体験してみてください!
カッセルのクリスマスマーケット概要
カッセルのクリスマスマーケットは、2023年11月27日に開幕し、12月30日まで開催されます。
開催地はカッセルの中心街にある「クーニッヒ広場(Königsplatz)」と「フリードリヒ広場(Friedrichsplatz)」。
ドイツ全土から年間200万人以上の訪問者が訪れ、人気はドイツ国内でも人気が高いそうです!
ちなみに2019年のコロナ前には、210万人以上がこの伝統あるマーケットを楽しむためカッセルを訪れたのだとか。
現地在住民としては、小さい大学都市にもかかわらず多くの観光客を魅了しているクリスマスマーケットが開催されていることがとっても嬉しいです。
コンセプトは「おとぎ話」
カッセルはグリム兄弟の物語と深く結びついた世界的に有名な場所です。
それもあり、クリスマスマーケットは『グリム童話』にあやかった「おとぎ話」をテーマにしています。
毎年異なる『グリム童話』のおとぎ話がマーケットのテーマとなっているそうで、2023年は「白雪姫」がテーマとのこと。
クリスマスマーケット内にもリンゴを扱った屋台も出ていたので、納得です。
またクリスマスマーケットには『グリム童話』をモチーフにした、ほぼ等身大の巨大な本風のイラストが展示されています。
訪れる人々はクリスマスマーケットで見れる光の海だけでなく、カッセルの象徴ともいえるグリム兄弟の不朽の物語に囲まれながらクリスマスマーケットを楽しめるという独特の体験が可能です。
カッセルのクリスマスマーケット見どころ
カッセルのクリスマスマーケットはドイツ大都市のクリスマスマーケットに負けず劣らず、見どころが満載です!
この章では、ドイツ・カッセルに住む筆者が見てほしいカッセルのクリスマスマーケットの見どころをご紹介します。
巨大!アドベントカレンダー
カッセルのクリスマスマーケットのハイライトの1つが、巨大なアドベントカレンダーが設置されている「アドベントカレンダーステージ」です。
このアドベントカレンダーは12月1日からクリスマス当日24日までの窓があり、カッセルでは毎日午後4時になると市司牧とゲストによってドアが1つ開かれます。
各ドアの後ろには、それぞれ異なるグリム童話のワンシーンが人形で再現されており、お披露目が終わった後はステージ上で間近に確認できます。
また登壇ゲストが現代の視点から童話を解釈するという問答も見れますよ。
筆者が午後4時のイベントに訪れた18日は、ちょうどカッセル市長が登壇!18日の窓の後ろに設置されたグリム童話『しらゆき べにばら』がお目見え。
市長は市司牧さんと一緒にグリム童話『しらゆき べにばら(ドイツ語:Schneeweißchen und Rosenrot)』を読んでくれました!
くるくくるくる回転!観覧車
カッセルのクリスマスマーケットには、訪れる人々をアッと驚かせる大きな観覧車があります。
観覧車からはクリスマスマーケット全体を覆うきらめく光の海を一望できますよ!
普通に乗っても、設置されているハンドルを使えば、遊園地にあるアトラクション「コーヒーカップ」のように座席を回転できるみたいです。
この観覧車、筆者自身はまだ乗ったことがないんですが(笑)、華やかな光に彩られた風景は、たとえ地上から眺めていても十分に感動的です。
階段広場を使ったスライダー
カッセルのクリスマスマーケットでは、階段通りを活用したおとぎ話のようなスライダーが大人気です。
スライダーは70メートル以上もあり、スピード感あふれる体験ができます。
エネルギー危機により、昨年と今年は氷を使わずに運営されていますが、夏のトボガン・ランのようにマットの上で滑って楽しみます。
スライダーが設置されているのは通常の通り上なので、通行がてらにスライダーを楽しむ子どもや大人の様子が見られます。
空飛ぶサンタクロース
カッセルのクリスマスマーケットでは、11月27日から12月23日まで毎日午後4時30分と7時に、2023年で2回目となる空飛ぶサンタクロースのショーが開催されています。
世界的に有名なハイ・ワイヤーアーティストのファルコ・トレイバー氏と息子のフェルナンド氏が、オペラ広場とフリードリヒ広場の間で、まるでテーマパークにいると錯覚させられるようなパフォーマンスを繰り広げます。
サンタクロースがトナカイのそりに乗って空を飛ぶ姿は、まるで童心に帰った気分です。
筆者はその場に居合わせた人たち一緒に、サンタクロースを呼びました(笑)
空飛ぶサンタクロースはデパート「ガレリア」の屋上からパフォーマンスを始め、フリードリヒ広場に設置されている「スタータワー」に向かって飛んでいきますので、時間が近くなったら、ぜひ行ってみましょう!
グリム童話がモチーフ!クリスマスピラミッド
カッセルのクリスマスマーケットの中心には、22メートルの高さを誇る6階建てのクリスマスピラミッドがそびえ立ちます。
このクリスマスピラミッドはクリスマスシーズンに華やかにライトアップされ、各階層にはグリム童話の登場人物の人形が配置されています。
鮮やかな光と丁寧に作り込まれたグリム童話の登場人物の人形は、カッセルならではのクリスマスの魔法を感じさせてくれるでしょう。
ドイツ・カッセル在住筆者がおすすめ!クリスマスマーケットではこれを食べろ!
カッセルのクリスマスマーケットでは、温かいグリューワインだけでなく、様々な美味しい屋台メシが楽しめます。
ホットワインを片手に、主食からデザートまで、クリスマスの時期でしか味わえない雰囲気で、食べ物を味わってみましょう
ここでは、筆者がクリスマスマーケットで食べてほしい、おすすめの屋台メシを紹介します。
(※カッセルのクリスマスマーケットで確認できた食べ物を紹介しています。一部の都市では販売されていない可能性がありますので、ご了承ください)
マッシュルーム炒め~クリスマスマーケット風味~
カッセルのクリスマスマーケットでぜひ味わってほしいのが、ドイツのマーケットでは知る人ぞ知る人気の屋台メシ「マッシュルーム炒め~クリスマスマーケット風味~」です!
香ばしいマッシュルームをたっぷり使った大きな鍋で調理されており、3種類のソースから好きなものを選択できます。
ガーリックソースが特におすすめですが、チーズやハーブディップもあるため、お好みで選んでみてくださいね!
付け合わせのパンもあるので、美味しいソースや煮汁を余すことなく楽しめます。
「マッシュルーム炒め~クリスマスマーケット風味~」はクリスマスマーケットでないとほぼお見掛けすることがないだけでなく、人気のため屋台によっては並ぶこともあるので、ぜひ味わってほしい超イチオシメニューです。
焼きソーセージ
クリスマスマーケットでもやはりドイツおなじみ「焼きソーセージ」は欠かせません。
カッセルの場合、今年は特に2つの屋台が注目を集めています。
1つは、辛さを調整できるスパイシーなカレーソーセージを提供するスタンドです。
ここのスタンドはカッセルのクリスマスマーケットには欠かせない存在なようで、カッセル在住歴10年以上のドイツ人も毎年食べているとのこと。
もう1つは北ヘッセンにある焼ソーセージの屋台で、ヨーロッパ選手権で4回優勝に輝いた実績を持つお店とのことです。
このスタンドで買える焼きソーセージはパンに挟んで食べるスタイルですので、お腹もしっかり満たされます。
地元の味を堪能しながら、クリスマスマーケットの雰囲気を満喫してください。きっと、お腹も心も満たされること間違いなしです。
ドイツ風蒸しまん
カッセルのクリスマスマーケットで味わうべき一品に、ドイツ風蒸しまんがあります。
酵母生地を使っており、クリスマスマーケットでは蒸した状態で提供されているだけでなく、フライパンでバニラソースと一緒に調理することもあるようです。
街や都市、家庭によって味付けや中に入れる餡が異なるので、色んな町のクリスマスマーケットで食べ比べてみても良いですね!
(ドイツ人曰く、バニラソースとジャムの組み合わせもあるし、中に野菜を入れて主食とすることもあるようです)
ふんわりとした食感と甘いソースの組み合わせは、寒い冬の夜にぴったりのようで、こちらも購入に長い列ができていました。
クレープ
クレープのスタンドもおすすめです!
筆者は日本への一時帰国中にクレープを食べ損ねてしまったため、ここでのクレープはリベンジとなりました。
日本のワッフルのような包み方とは異なり、カッセルでは折りたたまれた状態でクレープが提供されます。
その場でかぶりつくと、モチモチとした食感が口いっぱいに広がります。
クレープ店も人気のため、早く行かないと中に入れる具材が売り切れることもあるので、なるべく早めの時間帯に行くことがおすすめです。
本場ドイツでクリスマスマーケットを回る際の準備ポイント
本場ドイツのクリスマスマーケットを満喫するためには、いくつかの準備が欠かせません。
この章では、現地ドイツ在住の筆者が実際の経験談をもとにドイツでクリスマスマーケットを回る際の準備についてご紹介します。
ドイツだけでなく、周辺国のクリスマスマーケットに行く際にも応用できると思いますので、クリスマスマーケット目的で旅行を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
開催期間と休業期間に注意しよう
ドイツでのクリスマスマーケット巡りを計画する際、特に注意すべきは開催期間の確認です。
多くの人がクリスマスマーケットと聞くと、クリスマス中も開催されていると想像するかもしれません。
しかし実際には、地域によってクリスマスマーケットの開催期間は異なります。
たとえば、カッセルのクリスマスマーケットは2023年年度の場合、11月27日から12月30日まで開催します。(12月24日から26日まで休業)
一方でフランクフルトのクリスマスマーケットは2023年度の場合、11月27日から12月21日までの期間しか開催されません。
カッセルのように、場所によってはクリスマス後もクリスマスマーケットが開催されていることがあります。
本場のクリスマスマーケットを訪れたい方は、行きたいマーケットの開催期間を事前に確認し、開催期間内に行けるよう計画を立てましょう。
交通網を確認しよう
開催期間だけでなく、開催地までの交通網を事前に確認することも欠かせません。
特に路面電車が運行している街ではクリスマスマーケット開催中、通常の路線が通行止めとなり迂回ルートを取ることがあるので、注意が必要です。
たとえばカッセルでは、2023年のクリスマスマーケット開催期間の夕方は会場のある「クーニッヒ通り」が通行止めとなり、迂回路にて運行されています。
訪れる街の交通状況は日によって、場所によって、年によって変わることがあるため、出発前に最新の情報を確認しましょう。
防寒対策はしっかりと!
ドイツはもちろん、クリスマスマーケットを開催している地域を訪れる際には、厳しい寒さに備えた防寒対策が必須です。
クリスマスマーケットは国や地域にもよりますが屋内スペースがほとんどないため、長時間外で過ごすことになります。
2023年は暖冬との予測がありますが、それでも外での長時間滞在は身体を冷やしやすいです。
おすすめの防寒着は、丈の長いダウンジャケットにセーター、裏起毛のズボン、ヒートテックの「極暖」です。
下半身は特に冷えやすいので、登山用の靴下のような厚地のものがおすすめです。
また、一般的なホッカイロは外気温の低さで効果が薄れることがあるので、その点にも注意しましょう。
しっかりと防寒対策をして、ドイツのクリスマスマーケットを快適に楽しんでくださいね。
ちょっとパリピっぽく出掛けてみてもおすすめ
クリスマスマーケットのお祭り気分を存分に味わうためには、ちょっとしたパーティー気分で出かけるのもおすすめです。
現地の人々の中には、サンタ帽やトナカイの角カチューシャをつけて、お祭りの雰囲気を楽しんでいる人もいます。
まるでクリスマスマーケットをより一層楽しい雰囲気を味わいたい方は、これらのアイテムを試してみてください。
テーマパーク感ある装いで祭りの雰囲気を盛り上げ、思い出に残る体験を作り出します。
まとめ
この記事では、ドイツ・カッセルの魅力的なクリスマスマーケットをご紹介しました。
クリスマスマーケットの期間は限られており、ドイツなど欧州を回る際はいろんな場所に言ってみたくなってしまいますよね!
それぞれの街そして国ごとにクリスマスマーケットは顔色を変えます。もし欧州を訪れることがあれば、ぜひクリスマスマーケット期間を狙ってみてください。
そして、もしこの記事でカッセルに興味を持ってくださった方がいれば、ぜひ「おとぎ話のクリスマスマーケット」にも遊びに来てくださいね。