シネマ・演劇

ミュージカルの面白さとは?ミュージカルファンが語る魅力と作品選びのポイント

突然ですが、ミュージカルを観に行ったことはありますか?筆者は大のミュージカルファンなのですが、ミュージカルが好きと話すと、「どんなところが面白いの?」と言われることが多いです。

ミュージカルと聞くと特殊な舞台のように感じるかもしれませんが、有名な映画や小説を原作とした作品も複数上演されています。また近年は、ライブ配信やテレビの有料チャンネルなどで公演を楽しむこともできます。

この記事ではミュージカル初心者さんに向けて、ミュージカルの魅力や、作品をより楽しむためのヒントを紹介します。また作品の選び方についても紹介しますので、ミュージカルに興味がある方はぜひご一読ください。

ミュージカルの3つの魅力とは?

数多くのミュージカルが上演されている東京の帝国劇場

ミュージカルには、映画やテレビドラマでは感じられない数多くの魅力が存在します。「ミュージカルってどんなところが面白いの?」と思っている人に向けて、まずはミュージカルの3つの魅力について紹介します。

魅力1:現実を離れ、非日常を味わえる

ミュージカルの大きな魅力は、現実を離れ非日常を味わえることです。

ミュージカルは映画のようにスクリーンを通して物語を楽しむのではなく、自分の目の前でお芝居が進んでいきます。そのため鑑賞に集中するうちに現実から離れ、目の前で繰り広げられている舞台の世界へと連れていかれるような感覚を覚えることがあります。

たとえ友人や家族と劇場を訪れていても、幕が開けば、観客と作品は一対一の状態となります。上演が開始されれば誰かと話すこともありませんし、スマホを見ることもありません。幕が開き、上演時間になれば、劇場は日常から切り離された特別な空間へと変化するのです。

上演時間の間だけでも、現実を離れて作品の世界観に浸ることができる。ミュージカルには、このような他では味わい難い大きな力があると感じています。

魅力2:興味の幅が広がる

興味の幅が広がることも、ミュージカルの魅力の1つです。

ミュージカルには、歴史的な出来事をテーマとした作品が非常に多いです。歴史がテーマと聞くと、何だか難しそうだなと感じる人も多いかもしれません。筆者もミュージカルを見慣れなかった頃は「世界史に詳しくないから、話についていけるのかな?」と少し不安でした。

しかし数多くのミュージカルを鑑賞するうちに、もっと登場人物や時代背景について知りたいと感じるようになり、興味の幅が広がっていきました。

以前は話についていくだけで精一杯な状態でしたが、複数の作品との出会いを果たした現在は、今まで知ることのなかった世界が目の前に広がっているかのように感じています。ロマノフ王朝、フランス革命、モーツァルトやベートーヴェンが歩んだ人生。そのどれもが、ミュージカル作品との出会いがあったからこそ色づいて見える世界です。

観客をまだ見ぬ世界へ導いてくれることも、ミュージカル作品の魅力と言えるでしょう。

魅力3:お芝居・歌・ダンスを一度に楽しめる

そして何より大きな魅力は、お芝居・歌・ダンスの全てを一度に楽しめることです。

お芝居に突然歌やダンスが入ると戸惑う人も多いですが、この歌やダンスを活かした演出により、状況や登場人物の心情が伝わりやすくなり、より舞台の世界に引き込まれていきます。

出演者の誰もがお芝居・歌・ダンスで物語を表現していくので、役者さんの持つ魅力に気が付きやすくなることも、ミュージカルが面白く感じる点の1つです。

「この人のダンスは伸びやかで見ていて気持ちがいいな」「この人は歌に感情をのせるのがとても上手だな」など、ただストーリーを楽しむのではなく、”出演者の良いところ”を発見できることも、ミュージカルの魅力と言えるでしょう。

ミュージカルをより楽しむためのヒント

開幕までのドキドキ感も舞台の醍醐味

ここからは、ミュージカルを初めて観るような、初心者に向けた鑑賞のヒントを紹介します。初めてミュージカルを観ると、どこに注目すればいいのかわからず、ストーリーを追えなくなってしまう人も多いです。2つのヒントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ストーリーの予習をする

ミュージカル初心者さんに多いお悩みが「ストーリーについていけず楽しめなかった」というものです。全く知らないお話だと話の流れを追うことで精一杯になってしまったり、突然歌が入ることで話についていけなくなってしまったりすることがあります。

話の流れを意識しすぎずに舞台を楽しむためには、ストーリーの予習がおすすめです。予習と言っても難しいことをする必要はなく、公式サイトやパンフレットに掲載されているあらすじを読む、プロモーションビデオを見るなどにより、簡単に話を頭に入れておくだけで十分です。

また原作があるミュージカル作品を観に行く場合は、事前に原作となった小説や映画を観ておくこともおすすめです。予習をすると「どんな風に話が進むのだろう」といったワクワク感がなくなってしまいますが、流れがわかっているので、突然歌やダンスが入っても余裕を持って舞台を楽しめます。

細部に注目せず、舞台全体を眺めるようにする

舞台上には常に数多くの人物が登場し、かなりのスピードで場面が変化していきます。よって最初から色々な部分に注目しようとすると、疲れてしまったり、話が途中でわからなくなったりすることが多いです。

初めてミュージカルを楽しむ際は、細かな部分には注目せず、舞台全体を眺めるイメージでの鑑賞がおすすめです。

ちなみに筆者は初めてミュージカルを観に行った際に、舞台セットの一部が気になり見ていたところ、途中で話がわからなくなってしまったことがあります。まずはメインの登場人物に注目して、歌やダンスを楽しんでみてください。

ミュージカル初心者向けの作品の選び方

ミュージカルの上演も多い博多座(福岡県)

「ミュージカルを観に行こう!」と決めたら、次は作品選びです。最後に、ミュージカル初心者向けの作品の選び方を紹介します。

原作で選ぶ

初めてのミュージカルには、今までに観たことがある映画や小説を原作としたミュージカル作品がおすすめです。ミュージカル作品の中には、有名な映画や小説を原作とした作品が数多く存在します。原作を知っていると登場人物を一から覚える必要がないため、話を理解しやすくなります。原作が有名なミュージカルとしては、『マイ・フェア・レディ』『レ・ミゼラブル』『ライオン・キング』などが挙げられます。

また近年は、漫画やアニメ・ゲームを原作とした「2.5次元ミュージカル」と呼ばれるミュージカル作品も数多く上演されています。

筆者が最初にミュージカルに興味を持ったのも、とある2.5次元ミュージカルのプロモーションビデオを見たことがきっかけでした。最近の2.5次元ミュージカルは脚本・演出共にクオリティの高い作品が多く、出演者も本当に作品から出てきたのかと思わせるような方々ばかりです。

興味がある方は、一度プロモーションビデオや公式サイトをチェックしてみてください。

劇団や出演者で選ぶ

また劇団で作品を選ぶ方法もおすすめです。「劇団」と聞くとあまり馴染みがないように感じるかもしれませんが、有名なものでは宝塚歌劇団劇団四季などが挙げられます。この2つの団体はどちらも全国各地で公演を行っているため、比較的足を運びやすいでしょう。

特に、劇団四季では『ライオンキング』『アラジン』のような知名度の高い作品を中心に上演しているので、初心者さんでも親しみやすい作品が多いです。

さらに、出演者で作品を選ぶ方法もあります。

ミュージカルには、普段テレビや映画で見かける役者さんが出演することもあります。ミュージカルではお芝居・歌・ダンスの全てで物語を進めていくため、「この人はこんなに歌が上手だったのか!」「ダンスをしている姿も素敵だな」など、映画やテレビドラマではわからなかった魅力を知ることができるかもしれません。もし好きな役者さんが出演する公演があれば、ぜひ劇場を訪れてみてください。

劇場から選ぶ

少し意外に感じるかも知れませんが、劇場から作品を選ぶという方法もあります。

みなさんの住んでいる県には、ミュージカルが上演されている劇場はあるでしょうか?筆者が住んでいる福岡県には、博多座という大きな劇場があります。実は、私が初めてミュージカルを観に行こうと思ったきっかけの1つは「博多座に行ってみたい」と思ったことでした。

ミュージカル作品は、地方の劇場でも上演されています。地域の劇場を訪れたことがない場合は、一度その劇場の上演作品をチェックしてみてください。

ミュージカルはお芝居・歌・ダンスの全てを一度に楽しめることが魅力

この記事では、ミュージカルの魅力や初心者さん向けの鑑賞ポイント、作品の選び方について紹介しました。「ミュージカルを観に行く」と聞くと敷居が高そうに感じるかもしれませんが、ミュージカルは意外と多くの劇場で上演されています。

もしかしたら、お住まいの地域にある劇場でも公演を楽しめるかもしれません。ぜひ劇場を訪れ、ミュージカルの魅力を堪能してみてください。

タケウチ ノゾミ

タケウチ ノゾミ

投稿者の記事一覧

「猫と美術とミュージカル」をこよなく愛する、福岡在住のフリーライター。趣味は美術鑑賞・観劇・猫を揉むこと・新しいことを学ぶこと。
興味を持ったらとことん調べないと気が済まない性格であり、活字中毒なので、気がつくと何かを読んでいる。美術は東西問わず近代美術が好き。好きな画家は菱田春草とミュシャ。ミュージカルは宝塚歌劇や東宝、2.5など幅広く観劇。鑑賞した作品についてあれこれ考えるのも好き。
Blog:https://fukuoka-kurashi.com/
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Twitter:https://twitter.com/takenz2525

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