アート

首都圏から意外に近い?! 在来線でも行けちゃう!! 所蔵コレクションが豊富な『群馬県立近代美術館』

群馬県高崎市にある県立の都市公園『群馬の森』。4haもある大芝生の広場ではスポーツを楽しむ人やのんびりお昼寝をする人など、多くの人々で賑わっています。

今回は、そんな気持ちよく過ごせる公園内にある『群馬県立近代美術館』をご紹介します。

日本を代表する建築家・磯崎新による設計

群馬県立近代美術館は、1974年秋に緑豊かな群馬の森公園に開館しました。

設計は、現代の日本を代表する巨匠・磯崎新(いそざきあらた)氏。当初、設計担当には群馬県美術館建設準備会の主導者であった井上房一郎(いのうえふさいちろう)氏によって、群馬音楽センターの設計をしていたアントニン・レーモンド氏が候補に挙げられていましたが、作家の斎藤義重(さいとうよししげ)氏の紹介で磯崎氏に決まった経緯があるそうです。

館内エントランスホール

群馬県立近代美術館は、磯崎氏にとって記念碑的な作品の一つ。グランドオープンした翌年の1975年には、同館の建築によって第27回日本建築学会賞(作品)を受賞しました。

館内2階からの風景

この建築には、美術作品を取り巻く額縁に喩えられた「空洞」というコンセプトが想定されており、美術作品が通過するこの空洞(空間)は、流動的に変化して増殖可能なもの、と定義づけられています。

館内階段

豊富なジャンルの所蔵作品が楽しめるコレクション展!

展示室3「現代の美術Ⅰ」

群馬県立近代美術館では、群馬県ゆかりの作家による美術作品、織物の地・群馬にふさわしい染色作品、日本の近代美術、海外の近代美術、現代の造形表現など、2000点以上の収蔵作品があります。また、日本と中国の古書画からなる「戸方庵井上コレクション」を229点も所蔵しています。

館蔵品を展示する館内2階のコレクション展では、現在約110点の所蔵作品を展示中。広々とした館内で、ゆったりと美術鑑賞が楽しめます。

コレクション展では、印象派、象徴主義、世紀末美術、キュビスム、エコール・ド・パリの有名作家による海外の近代美術作品と対峙させるように、その時代毎に合わせて活躍した国内作家による日本の近代美術作品を紹介。

双方の共通点や相違点などを見比べながら鑑賞することで、新しい発見に気付けることでしょう。

展示室5「80年代 日本の美術」

また、贅沢に一室を使用したジョアン・ミロの版画コーナーや、作品サイズが大きな現代美術も展示しており、大変見応えがある内容でした。

展示風景 展示室7「祈りの美」

その他、地元・高崎市出身で、山種美術館(東京・恵比寿)を開館したことでも有名な山﨑種二(やまざきたねじ)氏がこちらの美術館の建設費用を出資したことから、『山種記念館』と名付けられた展示室7も要注目。

江戸時代から昭和時代まで、近世以降の日本美術にも触れることができます。

展示室2「日本と西洋の近代美術Ⅲ」 解説カードとともに

来場者には、作家や作品についてわかりやすく説明している「解説カード」も常備されているので、ぜひ鑑賞の助けとして手に取りながら美術作品と向き合ってみてください。

ミュージアムショップやレストランも併設!

群馬県立近代美術館にはミュージアムショップとレストランが併設されています。

ミュージアムショップ

館内1階のミュージアムショップでは、展覧会図録やグッズ、ポストカード等のほか、芸術関連の書籍、国内外のメーカーからセレクトした優れたデザインのステーショナリーや雑貨、アクセサリーなど、日々の暮らしが楽しくなるようなアイテムを販売しています。

『森のレストラン ころむす』

同じく、館内1階レストラン『森のレストラン ころむす』https://koromusu.com/restaurant/)では、有機栽培の豆にこだわったコーヒーなどの身体に優しいメニューをはじめ、上州の食材を使った「森の松花御膳」、群馬県産の小麦を使用したパスタセット、高崎市下滝町のえばらハーブ豚を使用したメニューなど、群馬県にゆかりのあるメニューを取り揃えています。

開催されている企画展やコレクション展だけでなく、こちらのショップやレストランにも立ち寄って、総合的なミュージアム体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

『森のレストラン ころむす』から見える風景

群馬県立近代美術館について

群馬県立近代美術館
住所:〒370-1293 群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
電話番号:027-346-5560 
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)  
公式サイト:http://mmag.pref.gunma.jp

新 麻記子

新 麻記子

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。

日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に…#日本酒がある暮らしをコンセプトにしたメディア&コミュニティ『酒小町』の編集長をつとめるほか、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

Instagram:@shin_makiko

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