2022年初春、ファッションをテーマにした映画作品が世間を賑わせています。
たとえば、高級ファッションブランドの創業者一族であるグッチ家の闇を描いた『ハウス・オブ・グッチ』(現在公開中)や、ディオールのアトリエを舞台にしたヒューマンドラマ『オートクチュール』(3月25日(金)公開予定)など。
また今年は、美術展でもファッションをテーマにした美術展が目白押し。たとえば、東京都庭園美術館の「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」、三菱一号館美術館の「ガブリエル・シャネル展 ― Manifeste de mode」や、根津美術館の企画展「文様のちから―技法に託す―」など、数多くの企画展が予定されています。
そこで今回は、ファッション雑誌編集長やファッションアイコンとして活躍する人物に焦点を当てた5つの映画作品をご紹介します。Amazon Primeをはじめ、NetflixやHuluなどの動画配信サービスで視聴できる作品を集めてみました。
ファッションが教えてくれること(2009)
本作品は、映画『プラダを着た悪魔』のモデルになったと言われている、雑誌『Vogue』のカリスマ編集長アナ・ウィンターの実像に迫るドキュメンタリー。
アメリカ女性の10人に1人の約1300万人が購読するファッション界のカリスマ編集長はどのような人物なのか……?
秒単位の過密的なスケジュールを縫いながら、編集部やデザイナーが提案する衣装にダメ出しをしたり、コラボレーション企画を開発したりと、淡々と仕事をこなしていく姿はまさにプロフェッショナル!
スタッフへの指示の出し方、仕事への向き合い方など、映画の中で示される彼女の物事への取り組む姿勢から、人生や仕事へのヒントを得ることができるでしょう。
メットガラ ドレスをまとった美術館(2017)
つづいても、『Vogue』編集長アナ・ウィンターが登場する映画です。こちらは、彼女がかかわるニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)で開催されているファッション界最大のイベント「メットガラ」をドラマチックに映し出したドキュメンタリー。
「メットガラ」の開催当日は、世界中のセレブ&ファッション業界人がメトロポリタン美術館に一堂に会します。一流メゾンによるオートクチュールに身を包んだ豪華セレブリティたちが集うそのパーティーは、ファッション界のアカデミー賞と称されています。
一流メゾンの華やかな衣装に身を包んだセレブ達の姿はまさに圧巻!映像から自分のお気に入りのファッションを探し出してみては?
ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ(2012)
本作品は、50年間もの長きにわたって20世紀のファッション界で頂点に君臨しつづけた、元『Vogue』編集長ダイアナ・ヴリーランドの偉大な足跡を辿るドキュメンタリー。
数々のトレンドを生み出し、写真家やモデルをも見い出し、同時代のファッション界に多大な影響を与えた彼女には、ゆるがない信念がありました。ダイアナの生き様は、きっとあなたの新しいチャレンジを後押ししてくれるでしょう。
また、作品内で登場する彼女自身のファッションも、見ていて素晴らしいコーディネートばかり。新しいコーディネートのヒントになると思います。
アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014)
本作品は、世界最高齢のファッションアイコンとして著名なアイリス・アプフェルに迫ったドキュメンタリー作品です。
2021年で満100歳を迎えたアイリス。ハイブランドからファストファッションまで上手く組み合わせながら、観る者の心を奪う大胆なコーディネートセンスには要注目です。
「年齢なんてただの数字」と思わせてくれるポジティブなマインドには、人生を幸せに生きるためのヒントが隠されているかもしれません。
アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生(2017)
本作は、年齢を重ねながらNYで自分のスタイルを確立していった 7人のOver60′ のマダムたちに迫ったカラフルでパワフルなドキュメンタリー。
映画では、彼女たちが年齢を重ねて研ぎ澄ませてきた個性や人間としての魅力はもちろん、ファッションだけにとどまらない彼女たちの人生の一部も垣間見ることができます。
人生の先輩から零れ落ちる言葉に救われ、その生き方を大いに学べる本作品は、あなたの人生のお手本になること間違いなし!
まとめ

今回は、ファッションに奮闘するエディターとアイコンとして活躍するファッショニスタを取り上げてみました。ファッションをテーマとした映画作品はまだまだあります。次回も読者の皆様に楽しんでいただけるテーマのもと、さまざまな映画作品をご紹介したいと思います。
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こちらの記事は、同じファッション業界でも、クリエイターを中心とした映画特集。フィクション、ドキュメンタリー、伝記映画まで様々な良作揃いです。ぜひ、あわせてお楽しみください!