シネマ・演劇

クリエイティブな感性に触れる!楽活オススメのファッション映画傑作10選!

新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、2021年2月7日まで首都圏や関西圏を中心に再び緊急事態宣言が発令されています。

政府からの要請を受け、美術館をはじめ、博物館やギャラリーなども相次いで時短や休館となり、人の創造性に触れられる機会がすっかり少なくなってしまいました。

そんな今だからこそオススメなのが「映画」です。映画は、娯楽でありながらも、キャストの演技、細部に宿る演出、美術、衣装など、人間の表現活動の集合体であるとも言えるでしょう。

Amazon PrimeやNetflix、Huluなどの動画配信サービスで見られる、私たちの身近にあるクリエイティブ、ファッションをテーマにした映画作品をご紹介します。

ファッションデザイナーが主役の映画!

『ココ・アヴァン・シャネル』(2009年)

本作品は、ファッションでの情熱と燃えるような愛をつらぬき、デザイナーとして頂点に立ったココ・シャネルをめぐるヒューマンドラマです。

高級ラグジュアリーブランドとして、知らない人はいないと言っても過言ではない「CHANEL(シャネル)」。腰を締め付けるコルセットなしでも美しいシルエットのスタイルを作りあげ、「女性を解放した」とも言われて、ファッション界に多くの革命をもたらしました。

輝かしい成功を収めた反面、順風満帆ではない激動の人生を送ったココ・シャネルの生涯は、数多くの書籍や映画などで取り上げられています。そちらも合わせてご覧になってみるといろんな発見があるかもしれません。

『イヴ・サンローラン』(2014)

本作は、革命的なコレクションで世界中を発狂させ、ファッションに歴史を塗り替えた、天才デザイナーイヴ・サンローランに触れられる作品です。

世界的に有名なブランドを手掛け、一見華やかそうに見えるデザイナーという職業の裏側で、彼は美を追求するあまり孤独と闇に飲み込まれ、お酒やドラッグに溺れてしまいます。こうしたナイーブな姿からは、人間味を感じることができるでしょう。

イヴ・サンローランにまつわる作品は、他にも『イヴ・サンローラン』(2015)、『サンローラン』(2015)など多数存在します。サンローランに主軸を置いていても、どこに焦点をあてて切り取っているのか、他作品と比較しながら鑑賞してみると面白いですよ。

★編集部追記★
2021年春、SOMPO美術館にて現代美術の巨匠ピート・モンドリアンの日本では23年ぶりになる回顧展「モンドリアン展 純粋な絵画を求めて」が開催されています。

イヴ・サンローランは、自らのファッションアイテムのデザインに、モンドリアンの代表作である、赤・黄・青の色彩と直線が交差する「コンポジション」を大胆に取り入れました。

モンドリアンとイヴ・サンローランの関係性をより深く見てみたい方は、こちらの記事も是非どうぞ!

『ジェレミー・スコット 人を仕立てるデザイナー』(2015)

本作品は、「モスキーノ」のクリエイティブディレクターまで上り詰めた人気デザイナージェレミー・スコットの足跡を追うドキュメンタリーです。

彼はミズリー州の貧しい田舎で育ちました。しかし、田舎町では奇抜な格好は受け入れられず、人と違うことでいじめられて地獄の高校時代を過ごします。NYの名門ファッション大学からは、創造性に欠けているとして入学を拒否されるなど…。それでも、自身の手で現在の地位まで辿り着いたジェレミー・スコット。

ファッションはトレンドでありながらも、時代によって評価も変化していく過激な世界です。しかしそんな中でも決して揺るがないの彼のパッションから、その純粋な人柄に触れることができるでしょう。

『ファブリックの女王』(2016)

本作品は、北欧の人気ファッション・ブランド「マリメッコ」創業者であるアルミ・ラティアの波瀾万丈な人生を描いたヒューマンドラマ。

1951年、戦後まもないフィンランドで起業した彼女は、当時は稀な女性起業家として天才的なプロデュースとPRで、瞬く間に「マリメッコ」を世界的なブランドへと押し上げました。何度も襲いかかる破産危機や、夫・家族との亀裂などを乗り越え、「何をも恐れない」パワフルで波瀾万丈な人生を彩り鮮やかに描いています。

戦後の女性たちのライフスタイルを作り上げようとしていた女性の物語からは、勇気をもらえるでしょう。

『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』(2016)

本作品は、多くのセレブやファッショニスタから熱狂的に支持されてきたシューズブランド「マノロブラニク」のデザイナーであるマノロ・ブラニクの魅力と、華麗なる手仕事に迫るドキュメンタリーです。

作中では、マノロの振る舞い、言葉、とってもチャーミングな人柄に触れられるだけでなく、彼の生い立ちから、交友関係、ブランド設立、ファッション関係者からのインタビューを通じ、彼の靴への情熱を紐解いていきます。

『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』(2017)

本作品は、英国カルチャーのトップの座に君臨しながら、77歳にして生涯現役を誓うヴィヴィアン・ウエストウッドのパワーの秘密に迫る、刺激と情熱に満ちたドキュメンタリー。

米国アカデミー賞® の授賞式では世界の名だたる女優たちが彼女のドレスでレッドカーペットを飾り、映画『セックス・アンド・ザ・シティ』では主人公が着たウエディングドレスがセンセーションを巻き起こすほか、エリザベス女王から〈デイム〉の称号を授けられるなど数々の伝説を纏っているヴィヴィアン・ウエストウッド。

今なお大企業の傘下に入ることなく、世界数十カ国、100店舗以上を展開する独立ブランドのトップかつ現役デザイナーであり続ける彼女から、何を人生において大切にすべきなのかなど学んでみては?

『マックイーン:モードの反逆児』(2018)

本作品は、〈ファッション界の反逆児〉と呼ばれながらも、デヴィッド・ボウイやビョーク、レディー・ガガからキャサリン妃にまで愛されながらも、40歳で自ら命を絶ったアレキサンダー・マックイーンの壮絶な人生のドキュメンタリー。

英国の労働者階級に生まれながらも、ジバンシィのデザイナーを経て、「過激な奇抜さ」で絶賛と非難を浴びながらも、革新的なデザインが評価され、34歳で大英帝国勲章を授与されます。しかし、彼はその7年後、栄光の絶頂で自ら命を絶ってしまいました。

アヴァンギャルドなデザインや芸術的なショーは、自己表現からの創作では無く自分自身の投影だったのだと感じました。

『We Margiela マルジェラと私たち』(2019)

本作品は、挑発的でコンセプチュアルな作品群を発表するマルジェラの人物像に迫る初のドキュメンタリー。

ファッショニスタから熱烈に支持され、メディアには匿名性を貫いた、「メゾン マルタン マルジェラ」のデザイナーであるマルタン・マルジェラ。

作中では、彼と共に一時代を築いたメイレンスやクリエイティブチームの「We=私たち」が、激動の20年間と謎に包まれたままファッション業界を去った異端児について初めて語り、その言葉からマルジェラの人物像に迫っていきます。

『ファントム・スレッド』(2018)

本作品は、天才仕立屋が若きウェイトレスを自身のミューズとして見初めるというシンデレラ・ストーリー……と思わせながら、美しく恐しい愛の主導権争いを孕んだ恋愛映画です。

第二次世界大戦後の英国オートクチュールの世界で起きる、ファッション界の中心に君臨する超完璧主義でエゴイストな天才的仕立屋の男と、運命的に出会った“完璧な身体”を持つウェイトレスとして働く女の、波乱に満ちた愛の駆け引をお楽しみください。物語を彩る、映像、美術、衣装、音楽も非常に秀逸です。

『海月姫』(2014)

本作品は、東村アキコによる同名漫画作品の実写映画。「おしゃれ」に縁のなかった少女と女装男子が繰り広げる騒動を描いたシュールラブコメディです。

「男を必要としない人生」を信条に、オタク道を極めるゆるい毎日のもと、オタク女子友達と共同生活のなかで、自分の大切なものを守るため、自分たちの居場所を守るため、ドレス制作に奮闘する姿に応援したくなるでしょう。

漫画、実写映画、実写ドラマまで、いろんなバージョンで展開されているので、見比べてみると新たな発見があると思います。

まとめ

まだまだコロナ禍でアートに触れられない中、ファッションをテーマにした映画作品を通し、ブランドやファッションに秘められた創造性に触れ、心を豊かにしてみてはいかがでしょうか?

関連記事

こちらは、同じファッション業界でも、メディアやインフルエンサーとして活躍する著名人をテーマとした映画の特集記事。華やかなファッション業界の中心人物として活躍するカリスマたちの、内面も含めた素顔に迫る良作揃いです。ぜひ、こちらの記事も合わせてお楽しみくださいね!

新 麻記子

新 麻記子

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。

日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に…#日本酒がある暮らしをコンセプトにしたメディア&コミュニティ『酒小町』の編集長をつとめるほか、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

Instagram:@shin_makiko

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