アート

感性豊かな刺激あるアート体験!SDGsアートの先駆者 長坂真護×汐留・パークホテル東京

「サステナブル・キャピタリズム」を合言葉に、貧困問題と環境問題をアートで解決するため、活動をしている美術家の長坂真護(ながさかまご)さん。

過去の楽活では、長坂作品を取り扱うMAGO GALLERY YOKOHAMAの東村奈保さんにインタビューさせていただいた経緯から、この度の長坂真護さんとパークホテル東京がコラボレーションした本企画を取材させていただくことができました。

泊まれる美術館!非日常を楽しむ天空のアートホテル

パークホテル東京 ロビー

パークホテル東京は、「日本の美意識が体験できる時空間」をコンセプトに掲げ、日本の良さや日本文化を体感できるように、アートの媒介を通じてさまざまな取り組みを行っているアートホテルです。

館内では常時400点以上もの作品が展示され、外出することなく美術館のように鑑賞ができ、非日常を楽しむことができます。

パークホテル東京 ロビーから見上げた風景

より身近にアートを感じてほしいという想いから、地下2階・1階・25階のロビーをはじめ、26階から34階までの全客室フロアの回廊等でのアート展示や、客室空間そのものが作品空間となっているアーティストルームがあります。

現在、長坂真護さんとのコラボレーションにより、コリドーギャラリー34での 長坂真護 企画展「Still A Black Star」の開催をはじめ、「月」の作品をイメージした懐石料理やカクテルの販売、代表作「FULL MOON」がセットになった特別宿泊プランが展開されています。

作品はガーナへのラブレター 長坂真護 企画展「Still A Black Star」

会場風景 長坂真護 『MALCO』 2018年

コリドーギャラリー34の 長坂真護 企画展「Still A Black Star」では、ガーナのスラム街・アグボグブロシーに先進国が投棄した電子廃棄物を再利用して制作された作品や、越前和紙、金箔、墨など日本画材を用いた満月の作品が展示販売されています。

「“世界最大級の電子の墓場”と言われるガーナのスラム街・アグボグブロシーでは、先進国が捨てた電子機器を燃やすことで生計を立てている人が多く、燃やす際に排出される有害物質によって平均寿命は約30歳ということに衝撃を受けました」と、語ってくれた長坂真護さん。

私たちの先進国の豊かな暮らしは、スラム街の人々たちによる、犠牲のもとで成り立っている。この衝撃的な事実をもとにした作品シリーズが「ガーナ」です。本シリーズでは、長坂さんがガーナで出会った人たちが描かれます。口や目などには廃棄物の部品が取り付けられており、その人物の背景には英語でメッセージが書かれていました。

左:長坂真護 『愛と平和は、かならずおとずれる』 2021年
右:長坂真護 『I was a police』 2021年

間近で作品鑑賞してみると…誰もが知っているような大手企業名が印字されている電子部品や、幼少期に慣れ親しんだことのあるゲームコントローラーなどが取り付けられています。また、カンヴァスに描かれた「I wanna be singer(歌手になりたい)」といった夢や希望を含んだメッセージからは、さまざまな思いやできごとを彷彿とさせるものがあります。

MAGO作品を通じて、先進国に住む私たち鑑賞者とガーナで精一杯生きる人たちが繋がると、ガーナをはじめ世界で起きている現状や事実は、決して自分とは無関係ではないということに気付かされます。作品を通して事実との対峙を重ねる中で、今、世界で起きている現状に思いを馳せてみてください。

会場風景 長坂真護 『Fortune telling』 2021年

「月」の作品をイメージしたメニューや作品鑑賞が楽しめる特別宿泊プラン。

『THE MOON 〜月との共鳴〜』のスイートルーム 風景

企画展の一部をはじめ、作品をイメージした懐石料理やカクテルの販売、代表作「FULL MOON」がセットになった特別宿泊プランでは、作品シリーズ「ガーナ」とは対照的な、作品シリーズ「月」がご覧になれます。

「争いはなくならないもの…」と前置きしたうえで、「同時多発テロが起きたパリを単身訪れ、世界平和への果てしない道に、自分の無力さなど色々考えてしまった時、ふと見上げた月が「何も考えなくてもいいよ」と言ってくれている気がして…」と、作品の誕生秘話を教えてくれた長坂真護さん。

自身の心の平安をもたらしてくれたエピソードとともに、世界平和への想いを表現した作品シリーズである「月」では、越前和紙、金箔、墨など日本画材を用いて月が描かれており、鑑賞者の観る角度によって美しく煌めいて楽しませてくれます。

長坂真護 『FULL MOON』 2021年

作品には小さな1匹の蝶々が飛んでいます。これは、ほんの些細なことがさまざまな要因を引き起こし、非常に大きな事象の引き金に繋がることがあるという、バタフライエフェクトの象徴なのだそうです。

満月は世界の淀んだ空気を清浄化する「世界平和の空気清浄機」なのかもしれません…

「世界平和の月」をイメージした美味しいメニューや作品鑑賞が楽しめる宿泊プランから、環境のことや地球のこと、大切な人と一緒に想いを巡らす時間にしてみてください。

スペシャルカクテル「THE MOON」

最後に…

左からMAGO GALLERY YOKOHAMA運営責任者を務める東村奈保さん、美術家・長坂真護さん、MAGO GALLERY YOKOHAMA経営母体である不用品回収・リサイクル品の買取業を営む五右衛門ホールディングスの代表取締役CEO坂根大郷さん。

「ガーナ」と「月」…対照的な作品シリーズですが、そこには熱い想いが込められています。

「僕が制作したアート作品を見て、暗い気持ちになるのではなく、明るい気持ちになってほしい。アートから問題定義をしたいのではなく、問題解決をしたいんです。」と、力強く話してくれた長坂真護さん。

貧困問題と環境問題、日本とガーナ、自分と他者、さまざまなことに想いを馳せてみるのもよし、「この部品はなんだろう?」「蝶々が綺麗だな」と感じるままに作品鑑賞してみるのもよし、2つの作品シリーズから美術家・長坂真護の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ぜひ、感性豊かな刺激あるアート体験ができるパークホテル東京に足を運んでみてくださいね。

こちらのレポートと合わせて、過去に長坂作品を取り扱うMAGO GALLERY YOKOHAMAの東村奈保さんにインタビューさせていただいた記事も読んでみてほしいです。

取材・撮影・文:新 麻記子

関連情報

企画展 長坂真護展 Still A Black Star

開催期間:2022年2月3日(月)~3月16日(水)
開催場所:コリドーギャラリー34 (パークホテル東京 34階 )

スペシャル宿泊プラン

プラン名 : 『THE MOON 〜月との共鳴〜』
宿泊対象期間 :2022年2月3日(木) ~ 2022年3月15日(火) チェックイン
ご予約・お問い合わせ :03-6252-1100 ・要予約(5日前)

長坂真護の代表作である「世界平和の月」をセットにした特別な宿泊プランを11室限定にて販売

①部屋タイプ:スイートルーム(80㎡)
作品サイズ:57cm×57cm  
2名料金 ¥2,000,000
②部屋タイプ:スイートルーム(80㎡)
作品サイズ:100cm×100cm    
2名料金 ¥9,000,000
※各料金は、2名利用時の1泊料金(消費税・サービス料・宿泊税込)

宿泊特典:長坂真護の月の作品(57cm×57cm 、又は100cm×100cm)

「月」をテーマにした特別懐石やカクテル・産地や素材にこだわった朝食・環境に配慮したアメニティなど。

宿泊しなくても楽しめる、特別懐石とカクテル
特別懐石「THE MOON」   要予約(5日前)

提供場所:日本料理 花山椒
提供期間:2022年 2月3日(木)~3月15 日(火)
料金 : 30,000  円(消費税・サービス料込)

懐石にあわせた、ドリンクのペアリングも用意されています。
6,000円(消費税・サービス料込)
問合せ・ご予約:03-6252-1177(直通)
定休日:月曜日 

スペシャルカクテル「THE MOON」

提供場所:バー ザ ソサエティ
提供期間:2022年 2月3日(木)~3月15日(火)
料金:1,600円・ノンアルコール1,400円(消費税・サービス料込)
お問合せ・ご予約:03-6252-1111(代)

楽活でMAGOさんの作品取り扱いをスタートしました!

2022年3月から、当メディア・楽活編集部でもMAGO GALLERY YOKOHAMAと提携し、長坂真護さんの作品を取り扱いすることが決まりました。MAGOさんの作品購入に興味のある方は、以下のE-mailアドレスまでお気軽にお問い合わせください。

楽活編集部Emailアドレス:info★rakukatsu.jp
(★を@に変えてお送りください)

関連記事

本企画の運営に関わっているのが、MAGO GALLERY YOKOHAMAです。楽活では2021年8月に同ギャラリーを取材し、運営責任者を務める東村奈保さんにインタビューさせていただきました。こちらも合わせてご覧くださいね。

新 麻記子

投稿者の記事一覧

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。

日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に…#日本酒がある暮らしをコンセプトにしたメディア&コミュニティ『酒小町』の編集長をつとめるほか、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

Instagram:@shin_makiko

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