アート

電子ゴミでアートをつくり続ける美術家・長坂真護の展覧会が横浜市役所で開催!(6/10-18)

「サステナブル・キャピタリズム」を合言葉に、貧困問題と環境問題をアートで解決するため、電子機器の廃材でサスティナブルアートを制作する美術家の長坂真護(ながさかまご)さん。

これまで楽活では、「MAGO GALLERY YOKOHAMA」の運営責任者である東村奈保氏のインタビューや、パークホテル東京とコラボレーションした宿泊プランや企画展の様子をお伝えしてきました。

今回、横浜市が実施する「プラごみ削減キャンペーン」との共同企画として、横浜市役所1階にて開催される「長坂真護展 Still A Black Star」の模様をご紹介します。

横浜市役所で開催された「長坂真護展 Still A Black Star」

今回の展覧会に寄せたプレスリリースには、下記のような文章が寄せられています。

プラスチックは、私たちの生活に多くの利便性と恩恵をもたらしている素材であり、今やなくてはならないものとなりました。

一方、海洋へ流出したプラスチックごみが海洋汚染をもたらし、生態系への影響が懸念されることや、燃やすことによる温室効果ガスの発生など、プラスチック対策は世界共通の喫緊の課題となっています。

「MAGO GALLERY YOKOHAMA」は、こうした問題に対し横浜市資源循環局の実施する「プラごみ削減キャンペーン」に賛同し、「長坂真護展 Still A Black Star」を開催いたします。長坂真護の作品がプラスチック問題の現状を伝え、その解決に向けて1人ひとりに求められる行動を知っていただくきっかけになることを願います。

ープレスリリースよりー

その言葉の通り…会場では、パークホテル東京にて開催された「長坂真護展 Still A Black Star」と同様に、ガーナのスラム街・アグボグブロシーに先進国が投棄した電子廃棄物を再利用して制作した作品や、長坂氏の世界平和への願いが込められている日本画材を用いて描かれた美しい満月の作品だけでなく、スーパースタープロジェクトや映像作品なども交えて展示されていました。

展示風景
展示風景

これまでとは、ひと味違う作品が鑑賞できる個展!

パークホテル東京にて開催された「長坂真護展 Still A Black Star」との相違点は、前述にもあるようにスーパースタープロジェクトや映像作品 『Still A Black Star』などが展示されている点です。

スーパースタープロジェクトは、アートに関心がある現地の青少年を集め、アーティストとして作品制作を行い、先進国でアート作品を販売、その売り上げを支払い、得られた収入で画材を購入し、また制作に励むという、ガーナにおいて新しい生活のサイクルを提示した長坂氏の取り組みです。

ガーナの人たちにとって、貧困から抜け出すにはサッカー選手になること以外の道はありませんでした。そんな彼らにとって、新しい方法で生活を営んでいける方法があるとは夢にも思わなかったことでしょう。スターアーティストが長坂氏が支援するアグボグブロシーから誕生する日も、そう遠くないのかもしれませんね。

また会場の壁面には、長坂氏のアトリエでの作品制作風景やこれまで取り組んできた数々のプロジェクト、長坂氏のメッセージとともに、彼のこれまでの活動の軌跡を追うドキュメンタリー映画作品 『Still A Black Star』が上映されています。こちらも必見。

本制作に起用されたのは、エミー賞授賞監督カーン・コンウィザー。2021年アメリカのNEWPORTBEACH FILM FESTIVALで「観客賞部門 最優秀環境映画賞」を受賞しています。

最後に…

本展「長坂真護展 Still A Black Star」が開催されているのは、ギャラリーや美術館ではなく、市役所という公共のスペース。アートに関心がある人も、そうでない人も気軽に立ち寄れる場所です。

実際、筆者の取材中にも、ご年配の老夫婦から小さな子供まで、色々な人が立ち寄って作品鑑賞を楽しみ、東村さんの話に真剣に耳を傾けている姿が目立ちました。

私たちの生活に多くの利便性と恩恵をもたらしているプラスチックは、今や海洋汚染の主原因として、生態系への深刻な影響を及ぼしています。他にも、燃焼時に温室効果ガスを発生させたり、国際的な違法投棄が貧困問題の温床を作り出すなど、問題は山積みです。長坂氏は、地球の裏側で起こっている出来事に焦点を当て、その問題意識を作品として私たちに提示しました。

ぜひこの機会に、私たちも長坂氏のように環境問題への解決方法について思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

取材・撮影・文:新麻記子

展覧会情報

「長坂真護展 Still A Black Star」
会  場: 横浜市市民協働推進センター スペースA(横浜市役所1階)
      横浜市中区本町6-50-10
開催名称: 長坂真護展 Still A Black Star
開催期間: 2022年6月10日(土)~18日(土)
会場時間: 9:00 ~17:00(*10日のみ15時ごろから)
入  場  料:無料
*今回の展示では、作品の先行販売予約を受け付けております。詳しくは会場でお問い合わせください。

長坂真護さん・MAGO GALLERY YOKOHAMA 関連記事

MAGO GALLERY YOKOHAMA
所在地:〒231-0861 神奈川県横浜市中区元町1丁目38-2 Le Noir 横濱元町 1F
運営会社:五右衛門ホールディングス株式会社:https://goemon-holdings.jp
公式HP:https://cinq-arts.com/
公式Facebook:https://www.facebook.com/mago.gallery.yokohama/
公式Instagram:https://www.instagram.com/magogalleryyokohama/
公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCOWKLz_s3YebnKCKJ9dzeQg

楽活でMAGOさんの作品取り扱いをスタートしました!

2022年3月から、当メディア・楽活編集部でもMAGO GALLERY YOKOHAMAと提携し、長坂真護さんの作品を取り扱いすることが決まりました。MAGOさんの作品購入に興味のある方は、以下のE-mailアドレスまでお気軽にお問い合わせください。

楽活編集部Emailアドレス:info★rakukatsu.jp
(★を@に変えてお送りください)

新 麻記子

投稿者の記事一覧

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。

日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に…#日本酒がある暮らしをコンセプトにしたメディア&コミュニティ『酒小町』の編集長をつとめるほか、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

Instagram:@shin_makiko

関連記事

  1. 社会風刺コント集団『ザ・ニュースペーパー』がこの夏節目となる10…
  2. ポーラ美術館の定番メニュー「シーフードカレー」でカレーカルボナー…
  3. トキワ荘ゆかりの地をめぐる! マンガ家たちに愛される豊島区椎名町…
  4. 【Takのアート入門講座】お気に入りの美術館をみつけよう
  5. 【Takのアート入門講座】無料で「銀ブラアート」しましょう!
  6. 【速報】ドイツ・ケルン「ルートヴィヒ美術館展」が2022年に東京…
  7. 遠征必至!西洋美術最大の巨匠「カラヴァッジョ」が札幌にやってきた…
  8. 「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和展…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

シネマ

アート

おすすめ記事

【顔面学講座⑧】男顔・女顔   近ごろ「女顔」のほうが人気なのはなぜ?

ジェンダーフリーやジェンダーレスが叫ばれる昨今、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル・…

かわいい日本美術が集結!『国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術』が福岡市美術館で開催

京都・栂尾(とがのお)に位置する高山寺所蔵の国宝『鳥獣戯画』。ウサギやカエルなどの動物たちが擬…

この秋、KITTE丸の内が巨大な切り絵に包まれる!柴田あゆみさん初のパブリックアートが登場!

これまで楽活で強力にプッシュしてきた切り絵アーティスト・柴田あゆみさんの待望の新作が、9月17日か…

「縄文アートライフデザイン展」開催!縄文アートに触れられる2日間を楽しもう!

1877年9月16日、アメリカ人の動物学者であるエドワード・S・モースが、東京の品川区・大田区…

TAHITI FESATA 2022 MUSASHIKOSUGI 開催!本場のタヒチを体感しよう!

南太平洋最後の楽園タヒチをコンセプトにした国内最大級のオンリータヒチイベント「Tahiti Fes…

PAGE TOP